「世界で唯一…」という画期的な商品を発売しているダイソン社製扇風機。
価格が高い商品だけに購入して「大損(ダイソン)」にならないように、購入前のチェックは必要だと思います。
本品の特徴は主に3点。「素敵なデザイン」「メンテナンス性」と「安全性」です。ファンやその防具パーツがないのでお手入れが簡単なうえに安全です。
同社のテーブルファンよりも風量は大きく、1秒間に約33Lの空気を吸気して、約18倍にあたる594Lを排出します。
掃除機の老舗メーカーだけに、吸気と排気の技術を使って、ファンがなくても風を作り出せるのですが、掃除機と同じくモーターを使って吸気と排気を行いますので、音はウルサイです。購入前にこの音は確認しておいた方が良いでしょう。
店舗などは元々、周囲がウルサイので稼働音はあまり分かりませんが、静かな室内へ持ってくるとエアサーキュレーターと思えるほどの五月蠅さ。
これは構造上仕方がありません。
高さ調節は内部のスプリングが入った方式で、円形部分を上下させるだけで簡単に1,188〜1,408mmを無段階で調節が出来ます。
日本は湿度が高く、部屋が狭いという特徴がありますが、海外の場合は湿度が低く、日陰に入れば涼しく、あとは風だけという環境なので、窓を開けっ放しでダイソン扇風機全開でも良いのでしょう。
また消費電力は60Wと一般的な扇風機よりも1.5倍ほどの電力を消費します。
そして、タイマー機能がないので寝たまま使うということは不向きです。(朝までつけっぱなしですし、音もウルサイので…)
空気の直進性は扇風機よりはありますが、エアサーキュレーターには劣ります。
湿度の低い、広い部屋で、日中に使うというのが、本品の一番適した使い方だと思うのですが、メーカーが外国だけに日本の家庭事情にはなかなか合わないのではないでしょうか。
それでもこれだけスタイリッシュなデザインは他にありませんので、インテリア性重視の方にとっては他に並ぶ物はないと思います。
購入する前に、色々とレビューを見ましたが、その中で書かれていた問題点はおよそ以下の3点でした。
1)音がうるさい
2)首振りが90度
3)タイマーがない
で、実際に購入してみての感想ですが、
1)扇風機で同じ風量を出した時と比較すると、確かに音はうるさいと思います。
ただ、扇風機も無音ではないですし、ある程度風を起こせば音はするものだと、割り切ってしまえばまぁ慣れます。
2)通常の一般的な扇風機と比較して、ダイソンの首振り角が90度だから狭いとは感じませんでした。
なによりAM02はとにかく置く場所を取りません。つまり、ほぼ設置床面積=占有スペースです。
なので我が家では部屋の角に置いています=90度首を振ってくれれば部屋中に風が届くと言う事で満足してます
3)いわゆる一般的なスリープタイマーみたいなものがありません。
寝る時1時間だけ付けておきたいなどと言った使い方をする場合は別途タイマー付きの延長コードを買う必要があるでしょう。
正直コレくらいは付けて欲しいところですが、次回作に期待という所なのでしょうか?
更に、使って気に入った点としましては以下の通りです。
・あれ?窓開けてたっけ?と錯覚するような自然な感じの風。直風を受け続けても不快じゃない。(個人の感想です)
(子供がよくやる扇風機に向かって声を出し、「ワレワレハ ウチュウジンダ」みたいな遊びはできません(笑 )
・サーキュレーターのようにかなりの距離、狭い角度で風が届く
・手入れが簡単。しかも意外と軽量で、(枠の中に腕を突っ込んで引っかけるだけなので)家の中の移動も楽。
・一年中出しっ放しでも違和感がないデザインフォルム。
冬、温風の拡散用サーキュレータとして稼働してていても全く違和感無し
我が家を訪れた人が目にすると、まず「これは、、、なに?」みたいな話題が始まるので、家に来た人との話の種にも
困らないという副次的効果もあります。(だからなんだという話ですが。。。)
扇風機と思うと値段が無駄に高いですが、Apple社の製品のように所有し眺める喜びのような物を与えてくれる
オブジェと思えば、、、思っても高いですね。。。ただ、なんかセレブ気分は味わえますw
(5/19/2011追記)
・小型リモコンに磁石が内蔵されていて、ファンのてっぺんにくっつけておく事が出来ますが、美観はあまりよくないので
持っているのなら学習リモコンなどに学習させてスマートに使った方がいいと感じてます。
・掃除は乾いた布やクイックルワイパーで拭くだけでいいので楽です。(扇風機のファンに付着する埃のような見た目の悪さもありません。)
更に我が家では高密度ガラス繊維ケイ素系ポリマーコート・クリスタルコート GFGC01 CRYSTAL COAT #01/GFGC0120Bを使って
埃を付きにくくしています。
(5/25/2011追記)
多くの方に「参考になった」のボタンを押して頂きましたので、白と黒どちらがいいかを検討されている方向けに
それぞれの特徴をまとめたものを air multiplier AM02WS にレビューしました。
併せてご覧頂ければ幸いです。
この形、全身に風があたるようになっていて、すぐれものです。 外出から戻った時など、一番強くしてしばらく風にあたれば、一気に汗がひいていい感じです。 ただ、一番強くすると、ブオーンと音がしてうるさいです。 弱から中ぐらいで使えば音は気になりません。 首ふりや弱〜強の調節もリモコンでスムーズにできます。 別の部屋にもう一台購入しようかと検討中です。
温風が気持ちの良い暖かさである 空間に間違えて手を入れても安全であった
このエアマルチプライアーAM02の性能、使用感に関するレビューは
air multiplier AM02IB に書きましたので、よろしければご参照ください。
色を検討されている方もいると思いますので、見た目、質感、リモコンに関して購入前と購入後の視点で書いてみます。
まず、【見た目】ですが、黒はサイバーな感じがして存在がクールです。
白は家電ぽい色使いです。なので、黒のインパクトを敬遠する人(特に保守的な方)はこっちを
選ぶのではないでしょうか。確かに壁紙が白色なら白の違和感はあまりないかもしれません。
しかし、年中置きっぱなしにしておいても違和感がないのは逆に黒だと思います。
そのくらい”家電ではない”存在感、スタイリッシュさがあります。
(限定でシルバー色も出ていますが、現物を見ていないので感想は割愛)
我が家では冬もサーキュレーター利用というのもあり年中出しっぱなしですが
全く違和感を感じませんでした。
次に【質感】ですが、
黒がマットで光沢がないのに対して、白は光沢があります。
この光沢がある事で、白の方が表面の掃除がしやすいと思います。
下部に吸気の穴があるのですが、それもあって台座部分周辺には
床の埃が集まってきたり、吸気口に埃が付着します。
埃は白の台座の方が目立たない、拭き取りやすいというメリットがあるでしょう。
最後に【リモコン】ですが、
白に付いてくる専用リモコンはシルバーで、排気部分(黒の筐体だと青色の部分)と
同系色になります。なので、これを本体上部に内蔵のマグネットで停めておく事が出来ますが
見た目の一体感に欠けていると感じるでしょう。
黒の場合、リモコンの色は本体と同じ色なので存在が浮いている感じがありません。
リモコンのカラーマッチは黒が優っています。
余談:形状は0状の楕円っぽいですが、実際に風が出ているのは左右の長辺にあたる直線部分のみです。
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