1947年版よりもこの1994年版のほうが断然、おすすめだと思う。94年版はカラー版であること、子役が主体的な個性を持った存在としていきいきと描かれていること、挿入されている社会背景やエピソードが鑑賞者の感覚に近く、理解にスムーズに結びつきやすいこと等が理由となって、47年オリジナル版より、一層の躍動感をもっている。 「IN GOD WE TRUST」サンタクロースが存在するか否かを問う裁判で答えを出す鍵となった言葉であるが、この言葉を導き出すまでの過程がとても傑作。しかし、94年版公開より10年経って、アメリカにおけるサンタクロースの存在も変化してきているようである。宗教的共存を求められる社会背景において、デパート等商業界もキリスト教に関連のあるサンタクロースだけでなく他の宗教の祭・行事も大切にする姿勢を示すようになってきている。宗教的に曖昧な日本人である私は、世界平和のための宗教的共存を生活の中で実現していく意義は認めながらも、サンタクロース存在否定はやはり少し寂しいかな。
クリスマスの時期が近づくと、観たくなる素敵な映画です。何度も観ていて物語の内容もすっかり知っているはずなのに、何度観て心がほっこりあたたかくなるような、優しい気持ちになれる、素晴らしい作品だと思います。見所はたくさんあるけれど、なんといっても一番はリチャード・アッテンボロー演じるサンタクロースそっくりの老人、クリスだと思います。彼の優しくあたたかみのあるサンタクロースぶりを見ていると、私も子供に戻って話しかけたくなりました。 クリスマスという行事を向かえて業績アップを狙うデパート業界、サンタクロースを信じない親子、クリスを陥れようと企む人々など、現実的な問題もありますが、クリスに出会ってどう変わっていくかが見所。「奇跡」という言葉は決して大げさではなくて、劇中の人々だけでなく観ている私たちにもクリスマスの素晴らしさ、夢をもう一度信じることが伝わってきました。自分の中では最高のクリスマス映画です。
自分は小説を読むのがあまり早くはありませんが、二日間で上下読み切ってしまいました。 この小説の世界にはまってしまいました。 グリシャムさんの小説を読むのは初めてですが、すばらしい作品だと思います。 イタリアのすばらしい料理を、すばらしい表現で見せてくれて、主人公のリック・ドッカリーになった気分になります。 小説の動きはドッカリーの一週間を追ってくれます。 フットボールの試合や、仲間との付き合いやトラブル、食事に、恋まであります。 その進行方法が、とても読みやすいと感じます。 自分はフットボールの小説だという事で買ったのですが、今はイタリアとこの小説の魅力に漬けられています。 フットボールに興味が無い方も、他の部分で十分満足できる内容だと思います。
カラー・バージョンが素晴らしい。カラーライズの技術の高さに驚かされる。本当にきれいだ。モーリン・オハラがさらに美しく見える。それにモーリン・オハラの娘役のナタリー・ウッドもたまらなく可愛い。リメイク版も良かったが私はこちらの方が好きだ。
私、この本大好き!とってもよかったです。読み終わって、素直に「ああ、よかったなあ」って思える本です。 みなさん、サンタクロースって、本当にいるって思いますか?私はそう信じています。友達に言うとみんなに笑い飛ばされますが、それでも信じています。私がそう信じる理由は、小さい頃はただ単に「サンタさんを信じてないとプレゼントがこなくなる」、それだけでした。でもこの本を読んだ今となっては、「サンタクロース」って、それ以上の何かなんじゃないかなって思います。なんだろう、わからないけど、幸せの象徴みたいな、あったかい存在。この本ではそれを強調しているんだと私は思います(あくまで、「私は」ですけど。)。 ぜひこの季節、あたたかい部屋で(こたつにでも入って)読んでもらいたい本です。
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