表紙だけみれば日本現代企画の製作した特撮ヒーローの特集本のようですが、実際はタイトルどおり宣弘社作品の特集本です。宣弘社・小林会長のロングインタビューを始め、「アイアンキング」のスタッフ、出演者へのインタビューを収録。特に石橋正次のインタビューで現在の顔写真を掲載してますが、この変貌ぶりは見たくなかったですね。(それに比べて浜田光夫の余り変わっていない事。)ただ、1ファンとしては「シルバー仮面」の実相寺監督や出演者の柴俊夫、篠田三郎などのインタビューが収録されなかったのが非常に残念です。後「闘え!ドラゴン」に多くページを割いていますが、これはこの本が発売された時期にDVDボックスが発売された為と思われます。その為に主役の倉田保昭のインタビューが収録されていません。(ただし、レギュラー出演者の三谷昇のインタビュー掲載)それから誤植で「アイアンキング」の放映リストの放送日に「闘え!ドラゴン」の放送日を掲載しています。(「闘え!ドラゴン」の放映リストの放送日は合っている)
実際に購入して確認しました。
なお、再生環境(TVやプレイヤー)によって、違ってくるという前提で書かせて頂きます。
ご参考になれば。
■ソフトの画質に関して
「ポジテレシネ」と公式HPで宣伝されていたので、多少期待して拝見しました。
結論は下記のレベル位置か、と思います。
デジタルウルトラシリーズ > レッドバロン > シルバー仮面&アイアンキング
シルバー&アイアンの様な、「多少色調補正した」という感じよりは、今回は発色・色調が
「あ!綺麗になっているな」と思える画質になっています。
ただ事前に告知されていた様に、ゴミ・スクラッチ等の補正作業は無いので、その点は
デジタルウルトラシリーズよりはいまいちかな、と感じました。
発色もウルトラシリーズほどの鮮やかさとはいえませんが、少なくともシルバー・アイアンよりは
綺麗で、価格の差、或いはデジタルウルトラシリーズが凄過ぎると考えれば、これで良いか、
個人的には思います。
アイアンキングに引き続き、SE集も付いていて、面白いです。
また、Vol.5付属の解説書は、初めて見る(少なくとも私は)写真も多く掲載されていて、
さすがはデジタルウルトラプロジェクトの監修!と思えました。
ファンの方ならご存知かと思いますが、90年の初回LD化は別として、それ以降のLD、DVDは
「後半が何となくセピア色に見えないか?」という声も一部にありました。
これなら11月発売の後半6〜10巻の色調が楽しみになってきた、というのが正直な私の感想です。
■「レッドバロン」作品解説
本作は、牧れいさん演じる「松原真理の華麗なアクション」に話題が集中する傾向が有ります
が(苦笑)、「シルバー」、「アイアン」で培った、技術、センスが如何なく発揮された
「TV特撮番組屈指の傑作」と言っても過言ではない、と思います。
(もちろん牧れいさんの演技、アクションも魅力的です。一昨年のブログでの復活は嬉しかった。)
「シルバー」、「アイアン」はTBS放映だったのに対し、本作は日本テレビ系列で開局20周年
記念作品の一つとして製作されました。(ちなみに25周年は、堺正章版「西遊記」)
「人が直接乗り込んでロボットを操縦する」というアイデアは、アニメ「マジンガーZ」が最初、
と一般では認知されていますが、実は企画自体はレッドバロンの方が先行していました。
またそのアイデアや番組企画が、映像制作会社主体が一般的だった時代に、
日本テレビ社員のお二方によって起案、構築されたと言う、珍しい経緯を辿っています。
(お二人は後に「マジンガーZより先に放送されていれば特撮の歴史が変わったのでは」、
とインタビューに答えています)。
作品のトピックスとしては、それまでのウルトラシリーズで特技監督を務めた高野宏一さんや、
チーフカメラマンの鈴木清さん(平成ウルトラの映画プロデューサー)が本編監督を務められました。
出演陣では、先の牧れいさんを始め、「シルバー仮面」のアクションの一人を担当し、79年版
「仮面ライダー」でも村上弘明さんと主人公を競った加藤寿さん(マッハバロンにも出演)、
穂積ぺぺさんらの好演によって、70年代作品らしい、爽やかなカラーが全編に反映されています。
脚本は、円谷作品から、東映(実写・アニメ共に)、ピープロ作品(ザボーガー)へと軸足を
移しつつあった時期の上原正三さんの筆致が冴え渡り、序盤はハードな展開でありながら、
しかし明るい作風にまとめているのが見事です。
「世界各国が所有していたロボットが集まった「世界ロボット博」からロボット群が強奪されて、
悪のロボットに改造された」、という設定により、その国の特性が巧く表現された野口竜さん
デザインの数々の敵ロボットは今見ても古くなく、日本の「飛竜」などは、これが40年近くも前の
デザインか?と思わせます。
その造形は、第一期ウルトラシリーズでも有名な高山良策さんが担当されています。
本作は意図的に「視覚効果」を狙った派手な演出が見られ、攻撃武器「バロンパンチ」を
発射するとTV画面に「バロンパンチ」の文字が現れて、パンチが文字を突き破って砕いて
飛び出すといった、「それまでの実写ヒーローものには無い独自のアイデア」が随所に溢れています。
初放送当時は視聴率も良く、児童雑誌メディアでも大きく扱われていて、1年放送の予定
だったのが、メインスポンサーの倒産というアクシデントで、急遽終了(39話)となった
のが、今でも非常に惜しまれます。
未見の方は、この機会に是非一度ご覧になっては如何でしょうか?
状態がとても良い 新品だから当然とはいえ、うれしいものです 某量販店通販では傷物が当然なので、信じられない気分です
初めてこの本を紹介されたのは、もう6,7年前。その頃はとても自分の実力以上で、最後までやり通せず、放っていましたが、去年最新版を購入して一からやり直しました。この本のいいところは、「(一度で覚えられなくても)忘れてもいい」と気負わずにやれるところ。何度も何度もreviewしながら、自然に覚えられるようになります。うれしいことは、英字新聞を読んでいても、雑誌を読んでいても、この本に出てくる単語をよく見かけること。忘れても忘れても、実際によく使われているんだと感じられることは、大きな励みになります。GREやTOEFL対策にもなると思います。
個人的には★3.5個分の映画でした。 主人公と連合軍側のパイロットのキャラをしっかり分けており、それを物語全体のテーマに持ってきたのは良かったと思います。 空中戦にスピード感がありませんでしたが、冒頭の飛行シーン、墜落時のカメラワーク、敵を追尾する模様はなかなか良かったです。 特にラストの流れは強烈な印象がありました。 マイナス・ポイントとしては空中戦のスリルほとんど無し、レッド・バロンの凄さが良くわからなかったところぐらいでしょうか。 添付の解説の紙をみるとコーマン監督らしいアイディアやマニアックなトリビアがあって面白かったです。 なお、特典としては日本TV放送時の日本語吹替の短縮版が入っていますが、短縮版以外の日本語バージョンはありません。 コーマン監督の音声解説が欲しかったですが、やはり節約家のコーマン監督には無理なお願いなんでしょうか。 ちなみに、「アビエイター」本編での引用は本作だと思いますが、正確に確認はしていません。
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