Shellacがただ録音や演奏の進化したBig BlackやRapemanでは無いと、最も明確に判るアルバム。 パッケージも凝っていて可愛いイラストの中にはカラフルなフルーツに囲まれた犬の写真。 わざわざ日本のエロ漫画をジャケットに使用してお叱りを受けていた頃とは随分変わってしまったかの様にも思えるが、 逆に態度としては全く変わっていないともとれる。 アルバムのハイライトは最後を飾る曲。 冗談のようにポップに始まったかと思うと、一転して若干早めな声の裏返ったおっさんのがなりが聴ける。 最高である。 この作品を通して聴いて、それほど大きな変化はないと思う。 微妙な異物の混入具合に、それでも同時代の音楽を取り巻く状況にいる事が感じられるが もし次の作品がリリースされるとしても、おそらくこのような派手さの無いギターアルバムだろうと思う。 長生きして欲しいバンドだ。
Robert Wyatt - "Yesterday man".
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