1版からボリュームも内容もグレードアップしている。 内容はややアドバンスだが、βラクタマーゼについてここまで 詳しくかつわかりやすく書いている日本の本がほかにあるだろうか。 また、寄生虫の治療にまで深く踏み込んでいる点もかなり評価は高いと思う。
確かに「もしまた版が更新されたら・・・」という不安もわかるが、 1版、2版とはもう別物と考えてもよいくらい完成度は高い。 青木先生の『レジデントのための感染症診療マニュアル』の2版を 購入したときのような感動すら感じる。 誰が何と言おうと、これは”買い”だろう。 4000円で570ページ。コストパフォーマンスも申し分ない。
たまたま講演を聴く機会があったのを契機に,岩田健太郎先生の著書の中から唯一ポケットマネーで買った本である.青木先生の本より読み物としての面白さ,テーマに対する真剣さ,時に過激さが散りばめられ退屈しない内容である.微生物検査の観点からすると,薬剤耐性菌には興味はあっても,抗菌薬の使い方の話は門外漢であったが,患者を診療しない立場でもそれなりに参考になった.しかし,腸球菌感染などでペニシリン系薬剤を上手に実際の患者さんを対象に使うのは現場では難しそうである.それでも偽膜性大腸炎で倒れていく患者さんの多さに脅威を抱く現状から,お医者さんには合理的な抗菌薬治療を実践して欲しいと切に願い,この著書の通読を薦めたい.
本の内容とは別に著者のこれまでと,これからの生き方にも興味がそそられる.ほんの十数年前に地方の国立大学を卒業した若者が,アメリカでの感染症修行や国内外での臨床経験を通じてこれほど多くの著作を世に問うた例は稀有である.感染症という,日本ではこれまで周縁的な扱いであった領域であればこそ,著者のような特異な個性と才能が縦横に発揮される土壌が残されていたのであろう.抗がん剤や糖尿病などをテーマに選んでいたら,これほどの活躍ができたかどうか?情報発信力に優れた著者に対する毀誉褒貶や批判はこれまで以上に厳しくはなるであろうが,潰されないようにと著者にエールを送りたい.
医療技術や治療法発見のエピソードを25の物語で紹介している。どの編も文章の長さが適切で現役の医師が
書いたとは思えないほど読みやすい。説明も冗長にならず、それでいて素人には十分過ぎるほどの内容に感嘆する。
また、各エピソードがそれを発見した「人」に焦点を当てているため、知らず知らずのうちに
身近なものとして読み進めてしまう。著者は相当に文章が上手い人だと思う。
世の中には医者・医学嫌いという人がいるのでそういう人にはあえてお勧めしないが(読みもしないだろうが)、
病院通いが好きな人、病院でもらった薬をついネットで調べてしまうような人には、うんちくのネタを貯めるのにもって来いの一冊。
また、新書で上記のような読みやすさから中学生など若い将来のある人にもお勧めだ。
文句なしに書棚に残す本であり、著者の次作に期待。
新曲のPHOENIX STAR目当てで買いました。前回のDRAGON HEARTS 的なオマケ要素が高い曲かと思って、買おうか迷っていましたが、ホームページの予告PVを見て、おや?と思いました。買って最後まで聴いてみました。さすがPENICILLIN、いい意味で期待を裏切ってくれました!終盤あたりの曲の畳み掛ける感じ、美意識の高い世界観、もうどハマりでした。 そして再録された曲もメンバーの皆さんの技術の向上による太いサウンドとより艶やかになった歌唱力、そして何より、ここまで走り続けてこれただけのオーラというか、パワーがみなぎっています。選曲もマニアックながら、PENICILLINのファンじゃなくても、聞きやすいものが多いです。再録ではREALと99番目の夜が気にいってます。このアルバムで初めて腐海の砂を聴いたのですが、世界観が壮絶です!とってもPENICILLINらしい曲だと思いました。レコーディングには数曲ですが、GISHOさんも参加されていますので、きっと昔PENICILLINのファンだった方も気持ちが再熱するはずです( ^ω^ ) とってもいいものだと思うので、買ってみてはいかがでしょうか? そしてみなさん、今後のPENICILLINの活躍に期待しましょう!!
抗生剤の学び方に関して記してある。
免疫不全でどのような機能が低下するか?(糖尿病、ステロイド、透析、肝疾患など)
また代表的な原因微生物に関してもまとまっている。(肺炎で考慮すべき起因菌など)
抗生剤の作用メカニズムや緑膿菌をカバーする抗生剤に関してもまとめてある。
この本は初期研修医に教えるときにどのように教えるべきかが良くまとまっていると思う。
世の中には多くの感染症の専門家がいるがこのような理解の仕方をしていない専門家はおしえるのが下手だと最近感じるようになった。
多分、このような理解の仕方が一番正しいのだと思う。
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