アメリカにおいては、組織の会員数は増えているものの、人々の活動の中心は、組織に中心をおくものから、個人に重きを置くものに代わってきている。 ボーリング場には1人で行く。近所づきあいもあまりない。組織での活動はどんどん表層的なものになっていく、など 興味深い分析がなされています。 社会学に興味がある方はぜひ。
本書は、CBRを必要とする関係当事者に、多種多様な方法論と実例を示し、その成果と限界を提示した今までにない参考書といえる。特に、開発途上国で障害者のリハビリテーションを支援したいという心ある人たちに対して、地域を舞台としたリハビリテーションのあり方に関して多くの示唆を与えてくれる。将来、開発途上国でのボランティアとして活躍したい人たち、特に医療保健福祉の専門家を目指す人たちにとっては必読の専門書となるだろう。写真など現場の雰囲気を伝えてくれる資料が含まれていないのが唯一残念なところだが、本書を発行した障害関連NGO連絡会(JANNET)のホームページなどに紹介されている日本のNGOの活動現場などの情報を合わせて参考にすることをお勧めする。
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