特典のアニメーターの皆さんのインタビューを見て、 なぜ最近の宮崎作品を私が好きじゃないのか、賛否両論が激しいのか、がわかった気がしました。
私が好きな美術の素晴らしさ。水に落ちてもしばらく走りながら沈んでいくような、ちょっとした脇役の動きの楽しさ。
そういう物は宮崎氏の指示ではなく、アニメーターや美術の人の暴走だったそうなのです。 それを宮崎氏が自由にのびのびやらせた。 その結果お金がかかって大変だったそうでもあります。
もしこれが宮崎氏の最初の意図のまんまに出来ていたら、原作好きな私には、 抵抗を感じるキャラ設定になっていたともわかりました。
この作品が懐かしくギャクも古く、でも生き生きと輝いて誰もが楽しめる作品になっているのは、
いろんな諸事情の中、宮崎氏が譲ったり主張したりして工夫され、 さらに沢山の才能溢れるクリエーターのこだわりや職人技や面白いアイディアを宮崎氏がまとめ、染め上げたからだったのだとわかりました。
これ以降の作品は、宮崎氏の意図を忠実に表す作品になるのだそうです。
ある意味ワンマンな作品になってしまうが故に、 宮崎氏のメッセージに共感出来る人には傑作。そうでない人には駄作となる。
有名監督になってしまったが故に、宮崎氏自身が語っていた「漫画映画はワクワク楽しめるものであるべきだ」というものを作れなく、遊べなくなってしまったことを、日本の喪失だと私は感じます。
この作品には 強いメッセージはありません。でも欲張らないこと、人情や知恵を持っていきること。部屋を気持ち良く整えること。 おいしく食べること。
人間に一番身近に大事なことを言外に伝えてくれる素晴らしい良作です。
世界を考えるより、 まずはそれが出来ないと、自然も人も大事には出来ない。
そういった、子供が、小難しいことを考えなくても自然に吸収出来るようなわかりやすいテーマ性を持った娯楽作品を、 宮崎氏が死んでしまう前にはまた書いてほしいなあと熱望しています。
"「風の谷のナウシカ(昭和59年3月)」で、安田成美さんがイメージソングを「2曲」歌っていた"というのと、"「天空の城ラピュタ(昭和61年8月)」に、「君をのせて(歌:井上あずみ)」より前に、「小幡洋子さんが」歌っていたイメージソングがあった(「6」のこと)"というのは、結構知らない方がいると思われます。その「安田さんのもう1曲(「7」のこと)」と「小幡さんの知られざる1曲」とが同時収録と言うことは高く評価できると思います。
「STUDIO GHIBLI SONGS」だけで宮崎駿氏作品の曲を集めた方は、その不足分を補えると思います(それだけで全部だと思っていましたか?:苦笑)
あと、「アニメージュ・魔法少女・コレクション」で「魔法の天使クリィミーマミ(昭和58年7月〜昭和59年6月)」関連曲を集めた方も、不足分を補えますね(「4・5・10」がその不足分に該当します)。
逆に、テレビアニソン集と考えると、確かに「魔法の妖精ペルシャ(昭和59年7月〜昭和60年5月)」「パステルユーミ(昭和61年3〜8月)」の関連曲が入っていないのは惜しいけど、あと「キャッツアイ」第2期(昭和59年10月〜昭和60年7月)は入っているとはいえ、「ガラスの仮面(昭和59年4〜9月)」や「ダーティペア(昭和60年7〜12月)」の関連曲が入っていないのも物足りない、このため星を「4つ」としました。
まずはEMOTION the Bestとして発売してくれたことに感謝>バンダイビジュアル
ホームズはTV本放送(1984年)始まる前からファンであり、放送とほぼ同時に出た宮崎駿氏が関わった6本をVHS化したものを先に買ったくらいです。
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以前出たDVD&BOXを買い逃していたので、今回の廉価版発売は非常にうれしいところ。
ただ廉価版の宿命か、ブックレットなし。映像特典に(最初期VHSに入っていた)宮崎駿氏のイメージボード映像もなし。これが最大の欠点。
過去のDVDにはイメージボード映像収録のものもあったようなので、入れてもらえるとうれしかったのですが…
*BOX/DVDケースにイメージボードの絵が使われているのはうれしいところです。
英語版のタイトルが"Sherlock Holmes"なのにこのBOXのタイトルが"Sherlock Hound"なのは…なんでしょうかねぇ?
ビットレートは6.5〜9.5MBps付近。DVD1枚2時間超にしてはかなり高いです。
本編映像はかなりノイズ減らしてあるのに、OP/EDはかなりノイズが目立つ画像。これもちょっと手を加えてほしかったところですが…
あとは日本版では尺の都合でカットされた映像をぜひ見たいところ。
もともとイタリアとの合同制作であり、本編の尺は25分ほどあります。日本版はそれがカットされて22分になっているのは知る人ぞ知るところ。
※なので劇場版(青い紅玉、海底の財宝)はTV版にないカットがあるんです
当時出たアニメージュのムック本にはちゃんとカットされたシーンがわかるように収録されており、現在これしか資料がありません。
また放送当時の記事(制作の実情など)かなりの資料があるので、これらをまとめたブックレットを含め、資料本・DVDを出してもらえるともう涙が出るほどうれしいのですが。お願いしますよ。
収録曲目は極めて微妙であるものの、
「心はジプシー」が聴けるので、可。これは隠れた名曲である。
ガンバの冒険を見れば、必ず勇気をもらえることでしょう。
心が折れてくじけそうな時、ガンバを見れば明日を勇敢に生きる勇気がもらえることでしょう。
『俺!頑張り屋のガンバ!!』
そう、この言葉に全てが集約されているのです。俺には何の取り柄もない。学歴もなければ人脈も金もない。
そんな失意のどん底にいるあなた!
あるじゃないですか!?頑張るってことは誰にもできるはずです!勇気は誰も奪えない誰もがもってるものじゃないですか!?そう、その一歩を踏み出す勇気が大切なんですよ!
僕はガンバを見て、この厳しい社会を、過激化した生存競争に生き残るために必要な勇気をもらいました。きっと見れば同じ思いになると思います!
規格化された標準が何だ!そんな無味無臭な奴よりも、ガラクタだからこそ、ぼろ雑巾のようなクズだからこそ、地獄を見たからこそ語れるものがあるじゃないか!
立ち上がれ(しっぽをたてろ)!雑草魂を見せつけろ!お勧めです!
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