定型サイズの葉書(カラー、と言っても映画の通りの色調ですが・・・)が20枚。 映画の様々なシーンがアトランダムにカットされていて、あまり吟味されている気はしません。特にコープスブライドのエミリーは、もっと美しいカットがたくさんあったと思います。 ただし時期を逸してしまうと手に入りにくい商品なので、コレクターなら買うでしょう。 葉書の裏の絵が、一枚一枚異なっていて可愛く、凝っています。
ティム・バートンにしては、案外小綺麗なストーリー。
突拍子の無さも少なく、ユーモアも控え目。
『ナイトメア・ビフォア〜』の魍魎跋扈的な世界観は薄く、『ステイン・ボーイ』の毒々しさは殆ど無い。
だけど、これはこれで好いかも。
映画の方を見たくなったという点では、良い本なんじゃないか。
全部見終わって、「すご・・・」と感じました。
故淀川長治さんが絶賛していたナイトメアビフォアクリスマスをはるかに超える作品になっていたと思います。
このCG全盛の時代になぜにパペットを使ってストップモーションアニメを製作するのか??
技術の進歩でCGは実写に迫る勢いを見せていますし、実写では絶対に不可能な映像さえも作り出してしまいます。
でも、この作品を見てその理由がよくわかります。圧倒的に「本物の質感」という点において現在のCGを凌駕していると感じます。
確かにCGも、製作者のスキルと構想如何では下手なパペットムービーより断然いい出来のものも出来るように、作り手の腕次第ということにはなるのでしょうけど。
とにかく、本物だけが放つ輝きを持つ素晴らしい作品に仕上がっています。ティムバートン、彼にしか作りえない映画だと思います。
小さな子供には少し難しい部分もあるかもしれませんが、世代を問わず楽しめる素晴らしいロマンティックラブ(ホラー?)コメディー(ファンタジー?)になってます。是非、ご覧あれ!
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