タルコフスキー監督の傑作SF。詩情溢れる映像で描かれる抑制の効いた演出は今見ても芸術性が高い。
さすがにデジタル復元と謳っているだけに映像は綺麗だし、音もかなり良い。オリジナル版を忠実に使用しているのでキチンとした復元である。
ただ、本編はディスク2枚に分かれており、初の映像特典も2枚に分かれているのは納得がいかない。本編と映像特典それぞれが別々で1枚ずつに収まらなかったのだろうか。
更に特典には日本語字幕が無いのも不満である。日本で売るのだから字幕を付けるのは当然ではないだろうか。復元状態が良いだけにこの点は悔やまれた。
本編が傑作だけに良い点数を付けているが、DVD自体は星2つくらいの評価だと言える。
近年になって、ようやく観ることができたのでした。
そして『僕の村は戦場だった』と同じく、子どもの視点から世界をみることに焦点をあてていたことに気付きました。
『サクリファイス』もまた、子ども向けのメッセージたりえています。
不思議です。
いまわたしは、タルコフスキーの表現の底にある一貫性に触れています。
これは表象であるのか、思想に値するのか。
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