先日岩波ジュニア版の「水滸伝」を読了したので、次は同シリーズの「西遊記」だ!!という事で読んでみました。いきなり全訳に挑むのは躊躇われるので、例によってまずはジュニア版で様子見です。
「水滸伝」の方は、登場する人間の多くが荒くれ者の男性で、性別の違いを抜きにしても、生真面目人間タイプ(自己申告)の自分には感情移入がしにくかったのですが、西遊記は、ちょいちょい悟空に共感したり感情が入ったりするし、動物が仙や妖怪になったり、天界に住む仙人たちの文化の描写が細かかったり(仙丹を作る炉にワクワク)如意棒等の不思議な道具が出て来たりと世界観が面白くて、すいすい読めました!!悟空は短気な暴れ者ですが、いざという時に見せる師匠への健気な忠誠心には、ほろっとさせられます。
お話も上手に省略されているようで、テンポ良く進みます。1巻前半は悟空が岩から生まれ、仙術を身に付けるも天界で暴れて五行山に封印されるまでを描き、半ば以降は三蔵の旅が始まり、悟空、八戒(悟能)、悟浄の師弟が順々に揃い、妖怪と戦いながら天竺に向かいます。
小説家中島敦の「西遊記」ものを始め(「悟浄歎異」の人間洞察は秀逸。お読みになっておられない方はぜひ!短編なので一瞬で読めます)ドラマやサブカルなど、「西遊記」には様々なバージョンや解釈がありますが、この原作は悟空が文武両道のリーダータイプ、八戒が掻き回し役、悟浄は真面目な常識人という感じです。三蔵は可哀相なくらいの守られ役で、活躍の場面がほぼ無きに等しい・・。歴史上では、皇帝の制止を振り切り、夜中に中国を脱出してまで天竺へ行ったというので、相当根性のある方だったと思いますが、作中では愚痴を言ってばかりの、三ページ進めば敵に捕まるだめ坊主になってしまっています・・。
ともあれ、冒険小説が好きな方には絶対にお勧めです!ドラマは見たけど原作はまだ、という方にもぜひ読んでいただきたい。筋や世界観が面白い上に文章も平易なので、すぐに読めてしまいます!
こちらを読んで、岩波の全訳版(全10巻)も読みたくなりました。レビューによれば、完訳版の訳文も「読みやすい!」と大変評判が良い。更に深い「西遊記」ワールドに遊ぶのが今から楽しみです!!
太公望から存在を忘れがちなワキ役(笑)まで、ルーツのあるキャラについて細かく書かれています。 封神演義の作者について、道教における封神世界、封神以外の話で活躍するキャラクター達・・・「えー、そうなの!?」と驚嘆してしまうお話の連続です。 あと、かなり痛いトコロまでピンポイントで刺してるな、と思いました。 すごく勉強になりますし、とっても面白い本でした!
10年以上前に発売された松本零士の世界の再編集盤です。
旧盤に収録されていたスタージンガーのED「姫のためなら」と「星の子守歌」
の2曲とハーロック関係の挿入歌3曲の計5曲が削られた代わりに
テーマパークで上映された「銀河鉄道999〜虹の道標〜」のテーマ曲と
近年製作されたOVAサブマリンスーパー99の主題歌等3曲と1998年製作の
OVAクイーンエメラルダスのOPEDの合計6曲が新規収録されています。
個人的には1000年女王のカバーバージョンやほかにきちんとしたアルバムが
出ているヤマトや999を削って、入手困難なスタージンガー関係の曲
(特に2の主題歌)をもっと充実させて欲しかったのですが。
そのどちらにも満足のいく作品。 夏に行われたスーパー歌謡ショウのライヴCDとなっている。 同じ「新西遊記」でも、スーパー歌謡全集の方では未収録の曲が聴ける。これがこのシリーズの一番嬉しいところ。 今回入るこれらの曲だけでも10曲が予定されているが、観た人は夏を思い出し、観なかった人も聴くことによって色々なイメージが広がるに違いない、多種多様な曲達。 舞台を観て、もう一度聴きたい!と思った曲に会える。 レコーディングされた作品とはまた違う味わいがある。
某マンガでこれを知り、マンガの原作である本書を読みました。
知っている名前がどんどん出てきたのですらすら読めました。
西遊記・三国志・水滸伝と並んで称されることもあるようです。
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