ハリウッド西部劇とは全く違う世界がマカロニウエスタンなのだという原則に立って言えば、これこそマカロニウエスタンの最高傑作であると断言します。雨にけぶる泥だらけの国境の街で二つの集団がいがみ合う、そこに棺桶を引きずりながら現れる薄汚い主人公、耳を切り、両手を打ち砕く残酷シーン、マシンガン乱射で皆殺し、逆さ撃ち、十字架撃ちの奇抜なガンプレイ、そして哀愁たっぷりの極上のバラード「さすらいのジャンゴ」が場面を盛り上げる。同じセルジオでもコルブッチの映画は、スケール感より独特な世界観が何とも言えず魅力的。このDVDは主題歌のイタリア語版・英語版を両方楽しめるなど、工夫にあふれていますが、肝心の映像が、なぜか上下だけでなく両端にも帯が入るせまっ苦しい画面配置で、ちと不満。
50代の洋楽ファンです。 最近とみに懐かしい青春時代の音楽にハマッています。年と共に回顧趣味が強まっているのかもしれません。このCDで扱われている曲のヒットした頃は、まだ10代前半でしたので、知らない曲も収録されていましたが、多くの懐かしいお宝サウンドが満載されていました。 最初に小遣いで購入したレコードが、ベンチャーズの「ダイアモンドヘッド」でした。当時は、ビートルズ以上にベンチャーズを頂点としたエレキ・ブームでした。これはその代表作だと言えましょう。いつ聴いてもいいですね。 フランス・ギャルの歌う「夢見るシャンソン人形」も大ヒットしましたね。とても可愛いお人形さんのような歌手だったのを記憶しています。 パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」は、今でもソウル・バラードの代表作として多くのブルース・シンガーにカバーされて歌い継がれているのは良くご存知のことでしょう。同じ歌詞を繰り返す中に、その切ない心情が伝わってきます。 ザ・シーカーズの「ジョージー・ガール」はつい最近でもCMに使用されていましたので耳馴染みの曲です。爽やかなポップなサウンドが愛される理由でしょう。 60年代、日本では高度成長真っ只中でした。東京オリンピックが終わり、新幹線が開通した頃です。 世界中の国々の人々が、まだ夢を一杯もち、未来に明るさを感じていた頃のヒット曲集です。このCDを聴きながら、心の中にあるあの頃の思い出にタイムスリップしてください。
黒澤監督の「用心棒」を観て、「荒野の用心棒」を観ました。 ストーリーはほぼ同じですが、刀と銃、移動手段が足と馬の違いがあり、距離感と舞台の半径がまったく違います。 「用心棒」の人情話的ユーモアはほとんどありません。代わりに乾いた土地の風土が出て、登場人物は全体にいかつい。 女性は表情が固く、肉体をもった女といった感じ。 邦題タイトルに「荒野の」と加わったのは、よく特徴を捉えていると思います。 クリント・イーストウッドが若い。ウェーブのある髪がたっぷりで、やぶ睨みの目が灰色がかった緑で 飾り気がなくニヒル。 当時は無断でのリメイクだったようですが、 じりじりと照りつける広場で一瞬にして勝負が決まるマカロニ・ウェスタンの個性を決めたことは功績ではないでしょうか。 あたったかどうかは相手側が倒れることでしかわからない銃撃戦は、 撃ち合いが長引くと下手同士がやっているようにも思えて間延びした感じになるのですが、 主人公に腕があり、瞬間に決められる前提を与えたことが緊張感の倍加に成功させています。 途中銃だけで戦わないところも、また最後は銃で決めるところもいいです。 古い映画にありがちの、画面が暗くてわからない場面があるところが難です。
最初にレンタルで観てから、ものすごく面白かったので購入しました。本商品は2枚組で、日本語吹き替えが入っているのと、特典映像でイーストウッド自身が出演しているなど、いろいろ楽しめるものとなっています。ただ、本編に2箇所ほど場面の繋ぎ目のところで、レンタルの時には気がつかなかったような不自然な切れ目があり、やや違和感を感じました。なぜかよく分からないのですが、何回も同じ所なので、私の再生機のせいではないと思いますが・・・。本編だけなら、一枚組のほうが音も良いような気がしました。
近々「夕陽コレクターズボックス」なる物が発売されます。(もちろん、予約してウキウキしてます)
アレのセールス・ポイントは「字幕に切り替わらない完全吹替」です。
もちろん楽しみなんですが、コレもあなどれません。
なぜなら、字幕の部分だけを飛ばして吹替のトコしか見せない「完全吹替版」というシステムがあるのです!
コレは便利なシステムです!
映画本編も特典も必見なのに、こんなに良いシステムがあるとめっちゃお得感あります!
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