音楽社会学を提唱する著者の代表作。フォーク以降の日本ポピュラー音楽を,はっぴいえんどからサザン,ユーミン,アイドルでは松田聖子。身近な話題を真面目に論じる。
果てない空 メロディーも歌詞もすごくイイ あとサビへの盛り上がり方も好き STORY 疾走感があってイイ 個人的には一番好き maboroshi 大野くんの声が凄いきれい あの日のメリークリスマス 洋楽っぽいねあとイントロも好き
ヨーロッパというと、フランスだのイタリアだの、ポーランドだのモンテネグロだの、どうしても「国」という単位で考える癖ができています。でも結構な人口密度で1000年もそれ以上も過ごしてきた地域では言語も生活文化も細分化されてゆくのは当然で、いったん「国」という枠(近代的偏見)をとりはらってみるなら、ヨーロッパのすごい多様性が明らかになってきます。この本はそうしたヨーロッパ各地の「民族」についての簡潔な概説的見取り図を提供してくれる、非常におもしろい事典です。ガリシア人やスロヴェニア人という程度の枠なら、多くの人がなんとなく漠然としたイメージをもっているかもしれません。でも、フリウリ人とか、ソルブ人とか、カレリア人となったらどうでしょう? かれらはどこのだれ? どうやって暮らしてるの、何語を話して、何を食べて? 答えるにはむずかしい問い。この事典を通読する人はいないと思いますが、自分が興味をもっている「国」の項目を読んでみれば、ずいぶん学べることは多いでしょう。叙述はカラフルです。たとえばポルトガル料理。「ローマ人たちはニンニクと玉ねぎと小麦とオリーヴとブドウを持ち込んだし、ムスリムたちは最初に米の生産のための大規模な灌漑用の水路を掘った。彼らはまた、マジパンをつくるためにアーモンドの木を植え、イチジクやアンズの木を植えてその実を乾燥させ、レモンやオレンジの果樹園もつくった。こうしたムスリムの入植者たちが、魚や肉を果実と一緒に調理した料理や、卵をベースにした非常に甘いケーキ類といった伝統料理を定着させたのである。この国の料理は帝国時代に、シナモン、クミン、コエンドロ、ターメリックなどの香辛料をインドから持ち帰った探検家たちのおかげで、より豊かなものになった」。わくわくしませんか? 知識の宝庫ですが、残念ながら写真図版はなし。そして値段は、ちょっと個人でもつには高いかな。でもヨーロッパに旅行をすることを思えば、ちょっとだけ高いチケットを買ったつもりで、ぜひ本棚に備えてみてもいいでしょう。
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