春の祭典でたたきのめされて久しかったけれども、彼に魅力はモーツァルトでも遺憾なく発揮されている。人よりもより多い音が出せるのだ。そして他人を納得させてしまうのだ。異彩を放つ奇才だ。アジアとヨーロッパの狭間に天才がいる。
タイトル曲は変わっているし、色調も絵のスタイルも明るくなっていて、声優さんも変わってしまいました。 私もちょっと戸惑いましたが、あの独特な世界は変わっていません。 Poohが大好きな子供たちは相変わらずTVの前を陣取って真剣なまなざしで見入っていました。 特に最初の”Wishing star"のお話は、ベスト3に入る最高傑作だと思います。 クリストファー・ロビンがいつもPoohにあげる贈り物(もちろん蜂蜜)にちょっと新鮮味を持たそうと思ったのか(??)、夜空の星を指して、願い星だよといって思いついたばかげたおまじないをPoohにして見せるのですが、自分が思っていたとおりのもの(もちろん蜂蜜)が現れたのに(クリストファー・ロビンがあらかじめ用意しておいたもの)大感激。次々とみんなのためにお願いをしようとして、困ったクリスは”あの願い星は小さすぎて、そんなにいっぱいお願いするといっぱいいっぱいで散ってしまうよ!”となんともかわいいことをいうのです。 子供たちは”Wishing Star"ライムがとっても気に入り、ところかまわず”Flap like a bird, Jump like a fish..."と手をばたばたさせながらはねて遊んでいました。 とってもかわいいお話で、いつものように哲学的。うちでは大ヒットでした。
このCDがまだ売っているなんて・・・私は旧版を持っています。 モーツァルトならギーゼキングが一番です。 力みすぎずさりげないのに、完璧なタッチ。淡々としていながら味わい深い演奏。アクセサリーでいえばルパンが盗むようなネックレスではなく、一音一音が、大きくはないがよく手入れされた家の中に大事にしまわれ、代々使われてきた、決して高くはないが愛着のこもった宝石の一粒一粒という感じ。 この人を聴いてしまって、ほかに聴けるといえばアンドラーシュ・シフぐらい。ピリスなんて論外。
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