電気と電子のとても基礎的なことからさまざまなデバイスのことまで、具体的にわかりやすく書かれている。わかっていたつもりでも、この本を読んで目からうろこのこともたくさんある。翻訳が簡潔でわかりやすいのもいい。
基礎に限って言えば文句なしです。
但し、電磁気の所で誤解を招くような表現があるので、
そういうところは他書で確認する必要があります。
また、交流回路でベクトルを使う所も説明がいまいちで、
他書で補う必要があります。
しかし全体としての出来は素晴らしく、
回路を諦める前に一読する価値は多分にあると思います。
中学生の頃まで真空管を使ってラジオを作ったりして喜んでいました。その後は機械設計の方へ進み、定年後の趣味として電子回路の製作のチャレンジに取りかかりました。しかしなかなか手強いもので、昔取った杵柄と言えるのは半田付けの腕だけ、部品の知識を一から勉強中です。書籍もいろいろ購入しましたが本書が基礎中の基礎を理解するのに一番分かりやすいように思います。
帯の副題(?)にあるように、まさしく「電子工作」のマメ百科、電子工作に関係するありとあらゆることがらが100個の項目で取り上げられています。それぞれの分野で買い集めたら何冊にも及びそうな内容が、基本的にではありますが、読みやすい書き方で一冊にまとめられていて初心者には助かります。最終章はマイコン未体験という人にも大いに参考になります。
第1章 物理量と単位
第2章 電磁気理論の体系化と基礎的な法則
第3章 基礎的な交流理論
第4章 回路網解析のテクニック
第5章 ダイオード,トランジスタ,FETの基本
第6章 半導体回路の設計
となっています。きれいにまとまっているのが特徴です。
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