安野モヨコ作品には「上げて」くれるパワーがあるな、と思うんですが
この漫画は私にとって、疲れている時に読むと「がんばるぞ!!!」
ってなれるカンフル剤みたいな存在です。
仕事に対する考え方がそれぞれ違う、色んな登場人物が出てきて
きっと誰かに共感できるはず。
私は、憧れ→松方
現実→新二
って感じですかね(笑)
仕事に対する名言も多くて、考えさせられることも多いです。
あんまり安野モヨコって好きではなかったのですが、この漫画を読んだらちょっと好きになりました!(もう一年以上前の作品ですが。)
安野モヨコ(漫画の中では「ロンパース」という名前。)が日本で4本の指に入るオタクの教祖・庵野秀明(漫画の中では「カントク君」という名前。)(「新世紀エヴァンゲリオン」「キューティーハニー」等の監督)との結婚生活を描いた漫画です。
彼女は最初、一般的な「モテる女子」になりたかったから、オタクとは付きあいたくなかったみたいです。でも、カントク君と結婚してからは、最初はそのオタクっぷりに驚きながらも、だんだん彼のオタク色に染まっていくところが面白い!逆に、カントク君もロンパース色にだんだん染まっていくところが面白いです。夫婦って似てくるものなんですね〜。
彼女の凝ったインテリアのお部屋をオタク色に染められていく、ロンパースが「20代の見得と欲望と汗の結晶が…」というセリフがあります。私はまだ、現在の居心地のよい自分の趣味に包まれた部屋を「たとえ好きな人でも壊されるのは嫌だな〜。」と思っちゃうのですが、それに巻き込まれていくのも楽しそうなロンパースを見ていると「そういうのも楽しいかも」って思いました。二人で何か作り上げる方が、自分の好きなものだけに囲まれているより楽しいかも。
カントク君が結婚した時に、ロンパースに言ったセリフが「死ぬまでに立派なオタクの嫁にしてやる。」が最初読んだ時にはおかしくてゲラゲラ笑っちゃったのですが、後でもう一度読み直したときに、とても彼らしい愛のセリフだわ〜。と思えてきました。
朝日新聞で週1回連載中。季節感あふれる叙情詩であるが、第1巻でも書いたとおり、私はこの作品から違う印象を受け取っている。第一、この作者が、そんな単純な、通り一遍の作品を描くだろうか?
これは彼岸の世界の物語。この世で不当に恵まれなかった人だけが、許されて住むことのできる街である。パンくいは飢えて死んだ子ども、ナゼニは頭が良かったのに学校にも行けず働かされて死んだ子ども、そしてオチビは親に愛されなかった子どもである。この世界には毎日の小さな事件があり、時間の流れもあるけれども、時間は同じところを循環するだけで、前には進まない。しかし誰もが「物事に終わりがない」ことを当然のこととして、季節の移り変わりを慈しみ、楽しみ、受け入れる。そこに恐怖や不安はなく、年もとらず、誰もがほどほどの幸せに満足しながら、その営みは永久に続く。そしてこの世界はとても静かで、昼の明るさも、何となく黄昏時のように蒼みを帯びているのではないか、と思う。
もちろんこれは私の妄想である。しかしこの作品を読むたびに、私はいつも同じ思いを抱く、そしてこの「静かな世界」に、確かに私は憧れているのである。
記憶喪失から復活した高橋は貴子ちゃんと本当に結婚してしまうのでしょうか?そして重田は高橋とはどうなるのでしょうか?興味津々ですよね。またフクちゃんの不倫は??一杯知りたいことがまとめて分かっちゃいます。またまた飛ばしまくる重田の活躍が本当に面白いです。
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