ふわふわさんとチクチクさん―大人のための心理童話
交流分析のストローク理論の第一人者、クロード・スタイナー博士の書かれた童話です。
童話もすてきですが、後半の解説がとても役に立ちます。
交流分析のストローク理論が
これほどわかりやすく書かれた本は、なかなかありません。
自分に元気がないとき、仕事の調子が出ないとき、
子どもとのコミュニケーションがうまくいかないときに、
「あっ、ふわふわさんが少ない」と気づいて、
積極的にふわふわさんをもらいにいくようになり、
いい感じで過ごせる時間が増えました。
自分の持っているふわふわさんに気づいて、
周りのひとに手渡していく勇気もわいてくる良書です。
みんなのPython 改訂版
Pythonに関することが一通りまとめてあるので,知識の整理に役に立ちました.
例えば,リストが辞書のキーとして利用できないことは知っていたのですが,タプルは利用できることは知りませんでした(よく読めば Webに載っているマニュアルにも書いてありますが…).
また Python3 に関する章もあって,Python3 と Python2 との違いや,Python2 から
3への移行方法を知ることができ,とても役に立ちました.
坂本真綾 15周年記念ベストアルバム everywhere(初回限定盤)(DVD付)
ヒット曲を集めたベスト盤というよりは、一種のコンセプトアルバムではないでしょうか。節目の年に、あらためて「こんにちは、坂本真綾です。いまはこんな歌手です」と自己紹介してくれているような印象を受けました。
さまざまな名曲たちが、真綾ちゃん自身が「わたしのすべて」と断言する「カザミドリ」に収束し、その「カザミドリ」の続篇のような新曲「everywhere」へと繋がってゆく… そんな「流れ」が見えてくる、聴き応え充分なアルバムだと思います。あたらしいファンのひとにはもちろんお薦めですし、過去のアルバムを全部持っているひとも、余裕があればぜひ聴いてみてください。知っている曲も、新鮮な聴き心地でたのしめるはずです。
もちろん「あの曲が入っていない」「この曲が漏れている」という不満はあるでしょう。自分にもあります。でも、たった一枚のベストアルバムでその歌手の歴史が俯瞰できてしまうのなら、これまでのオリジナルアルバムの意義に疑問が生じる。むしろ、これだけの名曲を詰め込んでなお「物足りなさ」があることが、真綾ちゃんのキャリアの豊穣さを示しています。
ゴーストライター
この「ゴーストライター」は今までのアルバムとは一味違っています。
毛色の違う楽曲が散りばめられていて、特にアルバムの前半部分は、それぞれの個性が際立つ楽曲の配置がなされています。後半はいつものしばじゅんですが、全体を通して今までの作品に無い独特の雰囲気を持っていると感じました。
前作がシンプルかつ手堅くまとまっていたのに対して、ある意味混沌としているというか、不思議な「違和感」を持った世界観が、この「ゴーストライター」にはあります。私はその「違和感」にやられてしまいました。
もちろんそれぞれの楽曲の完成度は高いです。歌もやっぱり上手い。曲調に合わせて自由自在に歌い上げています。
69 sixty nine プレミアムセット [DVD]
69年という色々なことがあった年を全く知らない、監督・脚本家・俳優が創った映画こと自体をとやかく言うつもりはない。
特典映像で村上龍が述べているように、距離があるからこそ「考える」からだ。
しかし、この映画、数ある青春映画の中の、必見の傑作とまでは言えない、というのが私の感想だ。疾走感・躍動感は申し分ないが、珍騒動的な部分に焦点を合わせ過ぎており、しみじみとした場面が少ない。ケンの父(柴田恭兵)、坂道を上ってっ来る先生(岸部一徳)、そしてレディ・ジェーンとの語らいの場面がもっと長くてもいいのではと思う。
それから特典映像の内容はわざわざDVD1枚に収めるほどではない。本作に限らないのだが、邦画の特典映像はどうしてこうも舞台挨拶が多いのだろう。