歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
この,『歴史』は,アケメネス朝ペルシアの成立から,ギリシャ戦争までの,東西のギリシャ・オリエントの対立が中心のテーマです。この上巻では,リュディア,メディアの盛衰,アケメネス朝の成立から,ダレイオス1世の即位と,統治政策,エシプとの風土と歴史が記述されています。なお,メディアとリュディアの歴史は,この著作以外には見当たらないので貴重です。また,トゥディティスの叙述に比較すると,物語風と比較されることもありますが,序文でも書かれているように,ギリシャ人,異邦人の驚嘆すべき事跡が失われることを恐れて,自ら調査したことを記述したとあることから,偏ることなく,客観的かつ,実証的に,歴史を書くというヘロドトスの姿勢が伺えます。説話や,風俗などを交えて記述されており,単なる歴史の叙述にとどまりません。ギリシャに興味がある人のみならず,オリエント氏に興味がある人も,必読の作品といえるでしょう。
青の時代(1) [VHS]
このドラマの第1話が好きです。不良少年リュウが榛名や茜と運命的な出会いをします。一匹狼だったリュウが凍りついた心を溶かしていく過程が好きです。前半は非常によくできていたのに後半はいまいちかな。榛名の二重人格などひねりすぎて、焦点がぼけた気がします。
剛の演技力を改めて知った作品です。
ブルーフィルム 青の時代 1905-30 [DVD]
かなり美しい映像もある。
女性の体型など、風俗としても面白いが、作品として何より文化レベルが高いなと感心してしまう。
ブルーフィルムとは特定の対象以外には隠されるものであるという点で、現代の誰にでも売るためのポルノとは決定的に異なっている。
親しいものたちのパーティーでBGVとして流されていても、お洒落であっても決して下品ではないだろう。
だが、モザイクがかかることで、上品な映像も無残に低級な猥褻物になっているのが残念だ。
青の時代 DVD-BOX
当時見たのは高校生だった頃で、もう一度見てみたら結構良かったです!!最初はリュウ・トシ・マサシととんでもない不良でしたが、最初の場面でどんどん変わっていきます!!最初はトシも横柄な態度でリュウと衝突してましたが、リュウに影響され、どんどん変わっていきます!!
二重人格の要素・守るべき人・茜とリュウの図書館の出会い・朱里とリュウのシーン・後にリュウと茜を助太刀するトシ&マサシ等、結構良く出来てる作品だと思います。「若葉のころ」より面白かったです!!特に堂本剛・奥菜恵・小橋賢児は「若葉のころ」では共演しておりましたので、当時、ドラマの開始前は、期待しておりました。評価は文句なしの5!!
同じ脚本になりますが、「to heart〜恋して死にたい〜」もお勧め!!
ニーチェ入門 (ちくま新書)
早大大学院で哲学を勉強されていた方が、
わかりやすく適切な解説書として本書を薦めていたので、手に取りました。
本書では、単にニーチェの思想だけを解体し、考察するのでなく、
その背後にあった時代の情勢や、ニーチェ以前・以後の哲学者たちについても分かりやすく説明されています。
それによって、ニーチェがなぜ、徹底的にキリスト教を批判するのかということの時代背景や、ニーチェの思想の源泉がどこにあるのかということを理解することができました。
また、核であるニーチェ思想の解説も見事なものでした。
「ツァラトゥストラ」を読んだ私が、もっとも知りたかった“永遠回帰”については、鳥肌が立ってしまうほどでした。
これで、「ツァラトゥストラ」のアウトラインは掴めたかなと思いました。
ただ、それでスッキリさせてくれるほどニーチェという人物は甘くなくて、本書を読んで新たに湧き出てきた疑問というものもあり、
それによって悩ましい気分にさせられました。
しかし、思想をある程度正確に理解した上での疑問というものは、
不正確でピントの合わない状態で悩むよりも有意義でしょう。
本書を読むことで、ますますニーチェが分からなくなるという事態も起こり得ますが、ニーチェをより深く知ろうと思うのなら、本書のような入門書は外せないのではないでしょうか。
ニーチェの著作を読んで、“なんとなくわかった”という状態になったら、本書をぜひ手に取ってみてください!