DREAM PRICE 1000 西田敏行 もしもピアノが弾けたなら
釣りバカと、個人的には昔1242KHzのラジオで何か話していた、
そんなイメージが兎角先行していた西田敏行氏でしたが、
曲を聴いてみるとこれが驚き。落ち着いた、なかなかいい声です。
曲について云えば、「もしもピアノが弾けたなら」を筆頭に、
切なかったり、優しい感じの曲が盤を占めてます。歌の歌詞と
氏の声質がうまくかみ合っている、聴いてみてそう感じました。
巧く云えませんが、恋愛に係る歌でありながら嫌味が無い感じです。
木村家の人びと [VHS]
守銭奴とは・・・人間って実は腹の中ではこんなもん
でもそれを悪気もなくさらけ出している木村家
ナニが正しいなんて問題じゃない
サラッとケラッと笑えるこんなドラマ
もう一度見たい!
Goodbye Day~タカオキスギ・グレイテスト・ヒッツ
このCDを買ったのはもう20年くらい前だったと思いますが、いいですね。
今聴いても古さは感じません。
当時のヒット曲が網羅されているので、非常にいい選曲だったと思います。
デュエット曲はかなり濃厚な雰囲気があるので好き嫌いもあるかもしれません。
シルエットロマンスはVisitorのスローテンポなアレンジのほうがアダルトな雰囲気で個人的には好きです。
グッバイディは最近のライブ盤のアレンジのほうが好きかもしれませんが、このストリングスアレンジもせつなさが際立ちいいかもしれません。
あの頃映画 松竹DVDコレクション 「われに撃つ用意あり READY TO SHOOT」
原田芳雄が逝去して3カ月近く。追悼プログラムとして、劇場で、CSでと、その代表作の数々が再映されている。
40年もの間、不良性感度と拘りの作品群で銀幕を疾走した俳優の凄みが、改めて実感させられるが、DVDソフトについても、その死後以降、今まで廃盤、非DVD化であった個性溢れる作品たちが、次々に再販、発売される流れになっている。
今作は、1990年度製作の松竹映画、監督の若松孝二にとっても珍しいハードボイルド・アクション。如何にも若松、原田らしい熱くストイシズムの薫り高い傑作。
嬉しい初DVD化ゆえ、以前、ヴィデオソフト欄に書き込んだレビューを以下再録する。
全共闘世代として、68年当時学生運動に身を投じ、“今”は歌舞伎町で呑み屋の店主をやっている男(原田芳雄)の、自己のオトシマエとアイデンティティを賭した闘い。
原作は、佐々木譲の「真夜中の遠い彼方」。彼が撃つべき対象は、もはや国家権力ではなく、新宿を牛耳る暴力団と香港マフィア。
彼らから逃げたベトナム人少女の窮地を救った事から、あの時代以降、彼の心の奥底に沈潜していた魂に炎が灯る。
多国籍入り乱れる不夜城の闇を切り取ったような血なまぐさい巨大都市新宿の魔界ぶり。麿赤児、佐野史郎、吉澤健らハマりすぎの配役、新宿署のマル暴デカ役の蟹江敬三も含め、この人たち、かって新宿でアングラ芝居をやっていたな。
呑み屋の閉店に、かっての活動家仲間たちが集まってくる。
嬉々として教え子たちにかっての武勇伝を語る予備校教師(小倉一郎)、バンコクでの買春を自慢げに語る広告代理店社員(斎藤洋介)、如才なく事業展開させている不動産屋(西岡徳馬)、ベトナム難民救済運動に力を注ぐ事であの時代への接点を持ち続けようとする都議会議員(山口美也子)、定職につかず新聞配達のアルバイトで生計を立てる巨人ファンの男(石橋蓮司)、そして、主人公のかっての同志で恋人だった編集者(桃井かおり)。
それぞれが、あの時代をどう総括し、どうオトシマエをつけたのか?
若気の至りとばかりに、社会人として成功する者、拘り続けて取り残される者、いかにも、と思えるそのコントラストの描写が見事だ。
原田芳雄と桃井かおり、新劇出身でありながら、70年代より映画の世界で、その不良性とアウトローな生き様を見せてくれたふたりが、若松の思い入れ過多のまま躍動する。
エンド・ロールで、10.21新宿騒乱のニュース・フィルムが延々と流れる。これは、名撮影監督だった宮島義勇による新左翼運動史を綴った膨大な記録映画「怒りをうたえ」からの引用。
大いなるアナクロニズムと嗤えば嗤え。あの時代を知らぬ者にもハードでソウルフルな作り手たちの思いがぐぐっと伝わってくる傑作である。
ハワイアン・ドリーム [VHS]
映画「チンピラ」(1984)の続編的作品「ハワイアンドリーム」(1987)。
「チンピラ」は主人公の柴田恭平とジョニー大倉がヤクザに終われて最後船で日本を出るとこで終わった。そして二人はハワイに流れ着き観光客相手にインチキマリファナを売りさばいて面白おかしく暮らしている設定。
柴田恭平から時任三郎に変わっている。
当時(15歳くらい)時任が好きだったのでこの映画見たの覚えている。ハワイって楽しそうだなーと思った、あと高3の時バイトしてた個人レストランの店長が昔ハワイで暮らしてた話聞いて「ハワイアンドリーム」やん!と感動したりも。
先日見た自伝映画「三文役者」の殿山泰司も出ててしぶいじじいを好演、「人生やったことで後悔してることはない、やらなかったことに後悔してる、イェー!」といいセリフ。
映画の3分の2くらいに音楽が流れててかっこいい。
結局楽園なんかはなく最後に二人はハワイからも追われて去っていく。ハッピーエンド風に終わってるけど二人がこの先どこへいくのか哀しくもある。
久々見返してしみじみする。いい映画だと思うのにDVDになってないのが不思議。