ZOO KEEPER
このゲームはやっぱり携帯機でやるのが一番しっくりきますね、というのもわたしは以前携帯電話で配信されたこのゲームを夢中になって遊んだことがあるのです。
もともとPCからきたゲームでたくさんの人を虜にし、マシーンを変えながらPS2版にも移植されたりと歴史あるゲームなんですよね、しかしながら携帯電話というサイズになれてしまったのか、わたしの場合マウスもPS2のコントローラーもどうにも動作が歯がゆくて悔しい思いをしてたんですよ!そこで待ってましたDS版!!これは楽しいです。
タッチペンが素直にやりやすくハマりますよ。
単純なルールで誰でもハマってしまうことと思います。
いやまたまたハマってしまうと言ったほうが適切ですか。
ZOOKEEPER(1) (イブニングKC)
ZOO KEEPER、つまり動物園の飼育係。
赤外線を見ることのできる特殊な目を持った主人公が、新米飼育係として動物園に勤務、その能力を以て次々に問題を解決してゆく……と書くとヒロイックだが、実際には主人公の役割は実に微々たるもの。話の中核は「動物園かくあるべきか」という点である。
学術的意味合いの強い動物飼育施設/種の保存施設でもあり商業施設としての見せ物小屋でもある動物園の本質の部分-----問題点や将来のあるべき姿も含め-----が見えてくる良作。
特殊能力を持った主人公が描写の中核とならず道具に徹する姿勢は、もやしもんとも通じるものがある。
ZOOKEEPER(8) (イブニングKC)
残念なことに、早くも最終巻。ペンギンとチンパンジーが取り上げられていて、内容としては今回も感心することが多かった。しかし、ペンギンの話は展開が早く、内容も込み入っていて分かりにくかった。もう少しゆっくりと丁寧に書いてほしかった。(それで星を一つ減らした)
最後まで読んで驚いたのは、旭山動物園の人たちに取材していなかったということ。本作品は内容が内容なだけに、旭山動物園での行動展示のあり方に非常に影響を受けているはずだが、直接的な影響を受けないように抑制していたのだろう。おそらく、旭山動物園の人たちから話を聞いてしまうと、作者が自分自身の理想の動物園像(最後に示される)が持てなくなると危惧したからではないだろうか?
次巻を待ち望むような漫画が一つ終わってしまったのは寂しいが、今まで非常に内容の充実した作品を読ませていただき、ありがとうございました。
ZOOKEEPER(5) (イブニングKC)
3,4,5巻と続けてレヴューを書かせてもらっているが、今回も読み応えのある内容だった。但し、内容が感染症と育児放棄といった、かなり重いものになっており、しかも重層的に話が展開する(人間と動物の両方で同じテーマが進む)ために幾分わかりづらい部分があった。また、それぞれの動物の特徴的な生態というよりも、それらが如何にして阻害されてしまうか、という話の流れであり、もう少しタヌキやアルマジロの生態を知りたいという消化不良の印象が残ってしまった。それでも、このように難しい問題を丁寧に描こうとする作者の態度はとても好感が持てるし、だからこそこのマンガを読みつづけていると言える。