小椋佳~テーマ・ソングス(1)CMソング
私は「海辺の恋」が聞きたくて買いましたが、その他にもテレビでなんとなく聞いていた懐かしいメロディーがたくさん入っていました。静かな曲が多く、バックミュージックとして流しておくにも良い一枚です。
バッハ:マタイ受難曲(抜粋)
マタイ受難曲は全曲だとCD三枚組みで3時間以上と長大な曲なので聴くのも大変なので抜粋版を購入しました。とても良い曲ですね。受難曲と言うと恐いイメージがしましたが全く逆で哀しい感じで気持ちよく聞けました。全曲が欲しい気もします.
R.シュトラウス:作品集
CD会社としては「初心者向けの廉価2枚組」という感覚で発売したと思われるが、どうしてどうして、このディスク、けっこういろんな演奏をききこんだ方にとってももとめるだけの価値を充分に持っている。
絶頂期のカラヤンによる「ツァラトゥストラ」「英雄の生涯」がきけることだけでも有り難いのだが、そこに同じベルリン・フィルを振っても音楽的に時代感覚のまったく違うカール・ベームの「ティル」と「ドン・ファン」が収められている。カラヤン登場までのR.シュトラウスの「古き良き正統」はケンペやベームにあったわけで、そうしたことを議論するうえでも見逃せない。
そして決定的なのが「ホルン協奏曲第2番」だ。この曲は大戦後に80歳をこえた老シュトラウスの手になるもので、当時のシュトラウスは「モーツァルトに還る」という発言をしていた。そのため「まあホルン協奏曲第1番と同じでいいだろう」(こちらはシュトラウスが17歳のときの作品だったと記憶する)という解釈になってしまいがちなのだが、カラヤンはそうは考えなかったようだし、わたしもカラヤンの解釈に賛成だ。曲はたしかに明朗で、のびやかにホルンが響くのだけれど、そこには「かなしさ」がある。ハウプトマンのホルンが「まるではるかな山あいからきこえてくるように」鳴り、ベルリン・フィルが曰く言い難いツケをしているのをきくと「うーん、さすがカラヤンだ」と思う。
カラヤンはR.シュトラウスのホルン協奏曲第1番は録音していないと思う。なにを録音しないかもひとつの発言である。けれどここでのききては「もし録音してくれていれば」と、どうしても思う。そういう気持ちを(わたしと同様に)おもちになった方には1971年にペータ・ダムがホルンを吹き、レーグナーがドレスデン国立管弦楽団を振ったディスクをお薦めしておく。「Strauss,Damm」で検索すれば見つかります。
大いなる眠り [VHS]
ハンフリーボガードの『三つ数えろ』の原題をみてビックリ。ビッグスリープではないか。ストーリーも同じタッチも似ている。ただ気になるのは、このロバートミッチャム版の、富豪の二人の娘のキャラがいまいち探偵物としてふさわしくなく、ハンフリーボガード版のようにもっと秘密めいたタッチが見ていて安心感があると思うのは私だけでしょうか
大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)
レイモンド・チャンドラーの処女作である本作。表紙も素敵です。
半身不随の老将軍から強請の処理を依頼されたマーロウが思わぬ事件に巻き込まれていくというお話です。
人物造詣が魅力的で読んでいて面白いです。
また、ねっとりと絡みつく雰囲気が最初に老将軍に会った蘭の温室を始めとして作品のいたるところで感じられます。雨の場面が重要な所で出てくるのがその印象を強くしているでしょうか。
主人公の格好良さももちろんですが、作品を形作っている雰囲気が魅力でしょう。
何度も読み返すとそれだけ味が出てくると思います。個人的には騎士のモチーフが印象的でした。