相棒 season9 DVD-BOX I(6枚組)
初期はただの刑事ドラマだった「相棒」が、season3あたりから徐々に社会の矛盾や権力の腐敗をテーマにし、深く考えさせる内容に変質しいていく。時にやりきれない気持ちを和らげてくれたのが寺脇だっただけに、彼の降板は今でも惜しいと思う。
シリーズ最高視聴率を記録したseason9は、初回と最終回、ボックスでは2に収録される「監察対象 杉下右京」という傑作もあるが、元旦スペシャルも含め見終わった後に暗澹たる気持ちにさせられる作品が多い。決して作品の質が悪いわけではないが、ラストの作り方にもうひと工夫あれば多少救われたような気がする。見直す機会が少ないのはそれもあるかも。
それと、これは苦言になるが、映画を間に挟むのはいかがなものか。僕は映画をDVDで初めて観たので、それでやっと違和感が払拭された。テレビと映画をリンクさせるのは「あぶ刑事」でもあったが、僕は映画はテレビドラマよりも格上だと信じているので、独立した話として制作してほしい。商売っけ丸出しにしなくても、「相棒」は既に十分市民権を得ているのだから。
なんだかんだと言っても「相棒」ですよ。一聴の価値十分あります。テレビを見逃した方、是非お薦めします。
相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- 豪華版Blu-ray BOX (初回完全限定生産)
映画館で観て発売を楽しみにしていました。
5枚組(内3枚はDVD)で、本編と本編に未公開部分を10分ほど足したエクステンデッド・エディションがブルーレイです。
作品そのものが楽しめたのはもちろん、メイキングの中でクランクアップの水谷豊さんのために、すでに撮影が終わっていた岸部一徳さんが駆けつけたシーンが観られたのは嬉しかったです♪
とにかくこのお二人の絆を強く感じるシーンでした。
値段的には少し高いかもしれませんが、相棒に思い入れがあれば買って損のないものだと思います。
ひとりひとりが何かを見つけられると思います♪
相棒 劇場版II -警視庁占拠!特命係の一番長い夜- <通常版> [DVD]
結局のところ警察内部のゴタゴタ話だということにつきるのですね。並み居る俳優さんは個性揃いで魅力的なのですが、話の運び方が中国マフィアやアメリカ高官暗殺未遂事件など劇画チックなのは仕方ないところでしょうか。その意味では子供と一緒に見ても楽しめる?作品になっています。もっとも娘は爆発物は嫌いだと言っていますが。警察・政府のパワーバランスが崩れた今回を踏まえて、次回作がどのように展開されていくのかは楽しみです。ということで、色々文句を言いつつもまた次回作に期待させられてしまうというのが本シリーズの魅力でしょうか。
ちなみに警察幹部は同行を求められるヨットハーバーは逗子マリーナでした。