中川五郎 グッズ

中川五郎 ボブ・ディラン全詩集 1962-2001

出版直後はお世話になった本。英語と日本語が比較しやすく、ディランの詩の世界の奥深さを知るのに好適であった。まさに、ディラン40年のキャリアの重みをずしっと感じる。しかし、本書が上梓された後、ディランの新作がリリースされたが、それらは当然扱われていない。また、本書刊行当時と比べて格段にネット環境がよくなり、ディランの詩の複数のサイトにアクセスできる。それにかなりの大型本なので、本書は場所をとる。本書を今求める意義は薄くなり、望むのは改訂版の出版だが、もう大型本にする時代ではないだろう。電子書籍として、新作がリリースされる度に差分をダウンロードできるような作りを期待したい ボブ・ディラン全詩集 1962-2001 関連情報

中川五郎 また恋をしてしまったぼく~Fall in Love Again

「僕が死んでこの世を去る日」から遡って辿り付きました。あまりに最高な全8曲。一曲目の出だしの音から痺れまくりです。ぼくはこの時代のことなどあまりよくわからないけれど、今聴いてもとにかくゼンゼン古びていない。それどころか新鮮。「かぎりなく」は、くるりの「男の子と女の子」みたいだし!「30歳の子供」のバッキングのグルーブ感は時が止まったみたいな官能☆ また恋をしてしまったぼく~Fall in Love Again 関連情報

中川五郎 25年目のおっぱい

76年にレコードが発売され、88年に一度CD化されたものの、長らく廃盤だった名盤がようやく再発されました。私はレコードを持っていたのですが、今回の再発版は即購入しました。私は音楽をメロディーや音作りから聴くことが多いのですが、これは違います。20代で恋人を得、結ばれ、結婚し、子どもができて、という極めて私的な世界を、美しい言葉とメロディーとで淡々とつづられていきます。「愛してるよ」とか「君にあえてよかった」などというありきたりで百凡な表現ではなく、詩人中川五郎自身の言葉でつづられる、生々しく、美しく、喜び、静かな生活のひとつひとつ。聞いていると、自分が20代だったころの恋人のことや結婚のことなど、いろいろなことと重ねながら、胸が苦しくなります。バックは名手中川イサトのギターをラストショウがさりげなくバックアップするという、とてもシンプルで、すがすがしい音。決してうまいとはいえない中川五郎さんのやさしい歌声が、その上をすすんでいきます。長く聞かれ続けるべき名盤です。値段も非常に良心的なので、再び入手困難になる前に、ぜひ。 25年目のおっぱい 関連情報

中川五郎 伝説のフォークライブシリーズ VOL.1<ディレクターズカット版> [DVD]

この「伝説のフォークライブシリーズ」は、VOL.1~VOL.3まで3枚発売されていますが、私は3枚とも買いました。いずれも2時間程度の内容で、しかも各アーティストの代表曲が1999年当時のライブで見れます。70年代のフォークが好きな方なら3枚とも「買い」だと思います。このVOL.1ですが、高田渡編は、京都の磔々で収録されています。高田渡がメインの曲が10曲、いとうたかおがメインの曲が3曲、シバが2曲、村上律が1曲、中川イサトが2曲、中川五郎が2曲という構成です。高田渡のパートは、映画「タカダワタル的」を思い出させてくれます。ステージでのしゃべりも入っていますが、ちょっと聞き取りにくい感じです。三上寛編は、東京でのライブで、一人でギター(アコースティックではない)を弾きながら、「夢は夜開く」や「パンティーストッキングのような空」など彼の代表曲5曲が収められています。元々テレビ番組用のものですので、間にインタビューが入ったりしますが、そういう場合にありがちな、曲が途中で途切れることはなく完奏状態で収められています。その点でも好感が持てます。 伝説のフォークライブシリーズ VOL.1<ディレクターズカット版> [DVD] 関連情報

中川五郎 終わり・はじまる

中川五郎といえば、訳詩で有名だが、彼の唄もまた味わい深いものである。うまいとかヘタとかではなく、確かにひとつの時代を象徴するシンガーであったといえよう。内容は前作『六文銭/中川五郎』と5曲がかぶる内容であるのが残念ではある。「主婦のブルース」では、一介の「おばさん」の視点を通して社会システムを風刺し、「うた」ではまるでアジテーションのような直接的な批判を投げかけている。しかし、トピカル・ソングだけが彼の全てではない。ときおり織り交ぜられる「かえるそのとき」のようなラブ・ソングには心癒され、また涙する。彼のようなトピカル・ソングを歌える歌手はいない。ターゲットとなる社会状況はもはや明確に捉えることすらできない。「今はもう古すぎる、トピカル・ソングなど…」歌っている場合ではないのであろう。糠に釘、反抗はもはや社会の暴走を止める術にはならない。確実に「終わり」へ向かう社会の姿。そう考えると、「終わり はじまる」というタイトルは意味深である。 終わり・はじまる 関連情報




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