ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
2曲(と表現するのは相応しくないかな)でこの値段は、この手のCDでは高いなという印象で購入。聞き終えて…これはコンサートホールで聞きたくなる名曲の名演だとわかった。クラシックのアルバムは結局自分の気に入った曲以外は飛ばして聞いてるわけで、それに対してこのアルバムは、最後まで鳥肌がたちまくりの濃密な2曲。買う価値あり!
ショパン名曲100
12人の演奏者で100曲を収録。
ショパンは他の作曲家の作品と違って演奏家のうがった解釈、奇抜な演奏を嫌います。
ここに収められてる演奏は基本的に安定したショパン、誰もが思い浮かべるショパン演奏で落ち着いて聴けます。
ただしセルジオ・ティエンポ。
これは別です。
葬送を聴いた瞬間、私の脳は青くなってシャットダウンした。
リズムもメロディーもハーモニーも全てぶち壊した演奏。
幼稚園児が人生最初に弾いたようなショパン。
3時間くらい船酔いしたような不快なもやもやが脳を支配した。
ウイキには好評を博したとか書かれてますがこれはショパンでは無いですね。
ティエンポ以外は死ぬまで何回でも聴けます。
追記
その後ティエンポを何回か聴くうちに演奏の深さに気付きました。
ショパンでは無いがその独特の情感、寂しい曲をベートーヴェンの弦楽四重奏のように絶望的に悲しく弾く能力は評価できる。
スタニスラフ・ブーニン・プレイズ・ショパン・アンド・ドビュッシー [DVD]
このディスクは、1987年ドイツ、ミュンヘンでのライブを収録したものです。
ディスクに収められているのは、ショパンとドビュッシーの作品から13曲となっています。
この時期のブーニンは、まだソビエト共産党の管理下にあった?らしい。
そのためなのか、かなりのストレスを受けているように見受けられます。
ショパンは神経質に弾かれ、リラックスしているようには見えず、あまり良い出来ではありません。
ドビュッシーの「2つのアラベスク1番」では、ドビュッシーをショパン的に弾いています。
この曲はテンポはあまり揺らさず、分散和音のきらめきを淀みなく聴かせる方が美しいと思います。
ブーニンの演奏スタイル(パフォーマンス)は、実際に感情がこもってあのような表情や仕草になっているかどうかは兎も角、私は全く気になりませんでした。
どこかで聴いたクラシック ピアノ・ベスト101
有名なピアノ曲はほぼ網羅されているという感じです。「乙女の祈り」「エリーゼのために」「愛の夢第3番」「英雄ポロネーズ」といったピアノ名曲集と銘打ったアルバムには定番の曲は概ね入っています。
各ディスクごとの収録時間は、
1.67:55 2.72:11 3.75:07 4.80:20 5.72:51 6.77:52
であり、1枚目がやや短いものの概ね申し分ないでしょう。
録音状態も、CD購入の際の比較検討の対象となりうるEMIの「ベスト・ピアノ100」と比較すると、それ程悪くはありません。比較的最近の録音も多いですし、一部にノイズが若干気になる古い録音もありますが、全てステレオ録音です。
あと、参考のため「ベスト・ピアノ100」には収録されていないのに、これには収録されている主な曲を挙げますと、「花のワルツ」(チャイコフスキー)・「ガヴォット」(ゴセック)・「金婚式」(マリー)・「タンブラン」(ラモー)・「高雅にして感傷的なワルツ」(ラヴェル)・「即興曲第3番」(シューベルト)・「木枯らしのエチュード」(ショパン)などなどです。特に「花のワルツ」「ガヴォット」「金婚式」は珍しいピアノソロを聴くことができるので、ポイントが高いと思います。
逆に「ベスト・ピアノ100」には収録されているのに、これには収録されていない主な曲は、「かっこう」(ダカン)・「2声のインヴェンション第1番」(バッハ)・「トロイカ」(チャイコフスキー)・「黒鍵のエチュード」(ショパン)・「塔」(ドビュッシー)・「葬送行進曲」(ショパン)などなどです。
で、結論としては私はこちらをお勧めします。ブックレットの曲解説も限られた紙面の割には詳しいですし。