サッカーワールドカップ フランス大会 ベストマッチ スペインvsナイジェリア ノ-カット完全収録版 [VHS]
この試合は98年フランス大会のベストゲームの一つと数えられているが、ゲーム内容自体はそうでもない気がする。序盤から終盤にかけてそれなりの見せ場はまあまあ続くが、オランダサッカーのようなダイナミックさや、ブラジルやアルゼンチン等のスター性は薄く、退屈な試合であると言える。
ただ、その中の一瞬の輝きがこのゲームをベストマッチと呼ぶ価値があると思う。
スペインの方はグアルディオラが負傷、デ・ラ・ペーニャは召集せず、メンディエタもいない。この試合までは無敵艦隊と呼ばれ長い時間負けなしできたみたいだが、「格下への取りこぼしはないが、同格には勝てない」スペインの象徴のような試合だ。 イエロのボランチでのゲームメイクとルイスエンリケの動き出しは見る価値がある、ラウールも瞬間的に才能を魅せ付けるが全体的に良くない。
ナイジェリアは残念なことに怪我でカヌが出ていない、が、オコチャをはじめラワル、イクペパ、オリセー、ウェスト、ババヤロと各ポジションの個性が良く調和して魅力的なサッカーをしていると思う。特にオコチャのドリブルとパス、イクペパの飛び出し、大会ベストゴールと呼び声高いオリセーのミドルシュートは必見。メンバーはナイジェリア代表の黄金時代であるアトランタ96金メダル世代が中心、だが、やはりカヌが出ていて欲しかった。
ラウールのボレーとオリセーのミドルは最高なシーンだ、これだけでも見る価値はあると思うが、個人的にはブラジルVSオランダの方がよっぽど面白かった。
アフリカ 動きだす9億人市場
読みだした時は、単なるアフリカでの市場開拓の情報羅列と感じていた。
しかし、読み進むに従い、マーケッティングという行為を通じて、援助とか寄付という枠組みより実は投資やマイクロファイナンスといった方法論の方がアフリカ大陸の発展に繋がるのではないかと思えるようになる。
そして、多くの成功例や苦労談がこれでもかと言うほど紙面を覆う。
固定電話インフラより携帯電話インフラ整備の方がコストパーフォーマンスも良いし種々の許認可手続きも少ない、そして多くの人々がそれを使い革命的な情報量と情報スピードを得る。
さらに在外アフリカ人が自らの才能と資産を母国に投資し始めている。腐敗とか内戦、飢餓と言ったマイナスな情報が多いアフリカが実はすでに眠りから覚めて自らの資源とヒューマンリソースを使って走りだしているのだ。
企業する人々も社会的貢献(CSR)を着実に遂行しながら利益を確保していく。外部に搾取された歴史からまさに新たな歴史の扉を大きく開いているようである。ODAや技術移転などという援助スキームが果たしてどれだけアフリカの人々に役だっているのか、あるいは逆に発展を遅らせているのかを正しく評価しなければならないだろう。
やし酒飲み (晶文社クラシックス)
怪物?精霊?何とも言いがたい不思議なキャラクターがたくさん出てくる、民話のようなアフリカの小説です。この本に登場する者たちは、底なしの欲求を満たしたいだけのプリミティブな存在で、怨霊とか餓鬼に近いかもしれません。また主人公は優秀な「ジュジュマン(ジュジュを使って変身する)」なのですが、それとて万能なわけではなく、凶暴な相手を倒せずに逃げたりします。アフリカ的な発想の一つなのでしょうが、あらゆる魔物は村や森などの境界線を越えることができないので、逃げきれば助かります。また主人公の目的は「死者の国」へ行くことなので、無理して相手を倒す必要はないのです。この本が出版された当時、現地ナイジェリアでは「アフリカの神話を繋いだだけ。拙い英文でアフリカの恥だ、と言われたそうです。しかしそれは他の国から見れば奇想天外な内容で、英語の拙さがかえって味わい深い文章になったという稀有な本でもあります。
世界の国旗ポストカードシリーズ <アフリカ> ナイジェリア連邦共和国 Flags of the world POST CARD Federal Republic of Nigeria
ポストカードが折り曲がったりしないよう、しっかりとした包装でした。また、購入したポストカードと一緒に、プレゼントとしてFLAGSのオリジナルポストカードがスタッフの方からの手書きのメッセージ付きで同封されていました。ありがとうございました。