三話までは、とてもおもしろかったです。
幾多のフォロワーが成長して大活躍する現在も、上條敦士の絵はパイオニアの個性を失っていません。太いのにエッジの利いた“線”がかっこいい。武論尊の原作もスタイリッシュな絵に触発されたのか、いい意味で青臭く“暴走”しています。
しかし、上條先生がこういう娯楽作を好きになれなかったのか、上條先生の遅筆さに武先生のテンションが下がったのか… 四話から六話にかけて、物語のスケールが小さくなってしまいました。もっと壮大で荒唐無稽な展開を期待していたのですが… 残念。
前半は確かに、タイプの違う作家が組むことによる“化学反応”が起きていたと思います。惜しい作品です。
文庫版からの読者です。上條淳士氏の作品はスタイリッシュで飽きたらずストーリー展開も面白いですが人物にもう少し味がほしいと思っていました。が!この話しはナツがすごくイイ!ハマりました。なんでチンピラみたいな事してんの?そんなキャラじゃないだろう… そんなところも魅力です。ユキが惚れるのも納得です。
SIAM SHADEの歌はこのころが一番よかった!でも今のも好き!
当時上條氏はYOKOさんという女性と組んで漫画を描いており(初期の読み切り等には上條淳士+YOKOと作者名が表記されている)、女性の絵をYOKOさんが担当していたそうです。確か学生時代の先輩で後に結婚したとかしないとか雑誌で読んだ記憶がおぼろげに。 この作品の連載中か後かは不明ですが、コンビを解消したために版権などの問題が絡んだうえ、YOKOさんが作画した部分の書き直しが無理でそのためこのような長い期間が空いてしまったらしいです。 ただファンとしてはどのような状態であろうとも続きが読みたいので、刊行再開は大歓迎です。
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