音質がすばらしい! 演奏の録音はもちろんですが、効果音がまたすごい! 「ジュラッシックパーク」では、今にも恐竜から頭を喰われちゃいそう! 個人的には「ポルターガイスト」が、ドラマの印象と違ってかわいらしいので好きです。
アミスタッド・・・船の名前。
アフリカから奴隷として連れ出された黒人たちが船で暴動を起こし白人達をやっつける。
なにも悪いこともしてないのに裁判にかけられる黒人たち。
白人にアフリカから奴隷貿易の商品として誘拐された人たちだ。
アメリカが生きていくために必要とした奴隷。
この裁判の有罪・無罪が南北アメリカの対立に大きく影響する。
人を奴隷としてよいのか?世界の注目の中判決が下される。
シンケたちが船で白人達をやっつける時・シンケ達の体が弱っているはずなのにあまりに、よい体格をしている。
黒人はアメリカの物なのだろろか、
そして
アメリカは白人の物なのだろうか。
奴隷船、アミスタッド。そこから何とか抜け出そうとする主人公。彼の望みは一つ、家族のもとへと戻ること。彼らの力になりたいと、権力に立ち向かい、正義を信じる人々。裁判の結果は?そしてアフリカの故郷へと帰ることは出来るだろうか? 文明と未開の地の人が出会った時の、根本的なセンスの違い、文明の発達によって人間が何かを失う「流れ」の原型が描かれているように思う。人を信じようと思う、後味よいストーリー。
1839年、コネチカット州で、メンデ族(現在のシエラ・レオネ在)のシンケならびに仲間の黒人たちを被告とし、奴隷船アミスタッド号の中で起こした集団殺害に対する裁判が開かれた。これに対して、奴隷船籍スペインの王女(イザベラ2世)、スペイン奴隷売買人、アミスタッド号を拿捕した海軍軍艦艦長ゲドニー大尉は、シンケたちの引渡しを要求する。これに、奴隷制度に対する立場の異なるイングランド、アメリカ北部、アメリカ南部の政治的思惑がかかわってくる。
州裁判所で一旦、シンケたちの無罪判決が出たものの、大統領の判断により、最高裁に持ち込まれることになる。シンケたちの弁護士など応援者は、第6代大統領ジョン・クインシー・アダムズ(このときにはすでに大統領職を退いており、周りから父親に似ぬ‘でくのぼう’と後ろ指を指される存在だったのだが)に支援を頼む。クインシーが最高裁判所の父親の胸像の前で「シンケたちに習って我々も合衆国建国の父たちの知恵を借りよう。アメリカ合衆国の建国宣言にすべての人間は平等に造られているとあるではないか。」と演説を行なう。
シンケ、弁護士ボールドウィン、ジョン ・クインシー・アダムズの交流には胸を打たれる。しかし、私が一番、共感を覚えたのは、州裁判所判事に生き方についてである。プロテスタントの力の強いアメリカで祖父がカソリックであったことを負い目に思い、おそらく苦労の末にようやく裁判官として歩み始めた矢先のこと、大統領など周りからの有言無言の要求に屈せずに無罪判決を言い渡す、この青年の勇気と良心には涙がこぼれた。この映画の中では、先の三人の活躍に比べればまことに地味な役回りだが、私にとっては充分に心に残る存在である。「不当な支配に服せず」とはおそらく言うに易しいが、行なうには莫大な勇気や覚悟が必要であろう。
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