とても、読みやすく、そのと-----りと叫びたくなる内容です。
すぐに、主人に「読んで、読んで!」とすすめました。
女も男も、基本は愛溢れる家庭ですね!
本と言うかたちあるものにしていただき、ありがとうございました。
宇野さんは最近ライブドアの株を個人で90億円ぐらい出して買って話題になってるけど、この本をよんだら、2000年に光ファイバー事業が順調にいかなくて、個人で70億円の借り入れをしていたと知り、昔からなんだなと妙な納得をした。そのとき借り入れたのが、あさひ銀行で70億円かりて、ノベルティーのミッフィーの貯金箱をもらってこれで70億かとしみじみミッフィーをみたらしい。実はうちにも同じミッフィーが食卓においてあるんだけども、うちのミッフィーをみながら笑った。こんな感じで、知らない事実を知るのは面白いが、ギャオ事業に関して、ヨイショが強くて、事業を分析する能力が著者にないのかなと思わせるところがある。最近出た、楽天イーグルスの球団社長の島田さんの本『本質眼』を合わせて読むと、インテリジェンス時代の会社の雰囲気のようなものが伝わってくる。島田さんの本には、宇野社長との微妙な距離感を赤裸々に書いてあるので面白い。
ちょうど自分 が迷った時に、出会った本でした。
がんばろう!ではないですが、うちにある迷いに立ち止まっていたのが、進める気持ちになりました。
テレビの再放送で見ました。娼婦(大谷直子)、土工(佐藤慶)、少年(鶴見辰吾)、三者三様、それぞれの人生が抱える心の傷を丁寧に描きながら、偶然の事件と言うより、引き合うべくして出会い、起こるべくして起こった事件としての描かれ方が絶品だと思いました。
私がこの「天城越え」を純文学だと思う理由は、犯人が純粋だからこそ罪を犯したと言う点、そして犯罪者であると同時に、娼婦(大谷直子)と土工(佐藤慶)の魂の救済者(救世主)にもなっていると言う点です。この描き方が、この映画の深みと奥行き、ただの推理小説では終わらせない純文学(名作)なのだと私は思いました。
土工(佐藤慶)の「これでやっと死ねる」と言う、穏やかな喜びの微笑み、そしてその裏に隠された絶望が(佐藤慶さんの表情が)、強烈に脳裏に焼き付いて今も離れません。
この手の物語は今までにも幾つかありましたが、とはいえ今作はよく出来ています。原作の物語がしっかりしているのは勿論なのですが、映像の方も全体を通して感じる湿った雰囲気や、重苦しい圧迫感がいい味を出しています。
35年前に集団失踪した子供達が、当時の姿のまま現代に戻ってくる…何よりこのミステリーテーマにゾッとします。
あの子供達はいったい何だったのでしょう。そしてあのどこか物悲しく、暗雲が心を支配するようなラストシーン…こういう後味、結構好みなんですよね。
若干13歳(撮影時)の成海璃子さんの存在感と、その美しさに驚きました…映画、ドラマ、CMに大活躍なのも頷ける演技力に末恐ろしささえ感じます(笑)。
それから安田顕さんの狂気をはらんだ怯えた演技も印象的でした。
公開時さほど脚光を浴びず、一見地味な作品に思われがちなのですが、通好みな隠れた名作です。
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