「日本最大の英雄」の裏の顔は嫉妬深い金の亡者だったと思うとショックを隠せない。世話になったスポンサーを平然と裏切ったり木村政彦の敵討ちに燃える大山倍達を丸め込んだりする汚さには絶句・・・そう思うとあの最後は大山のいう「天罰」がピッタリ。でも異常なまでの金銭欲は猪木がしっかり受け継いでるけど。
大手リサイクルショップのジャンクコーナーで、105円で購入。
理由は、自分、宇崎竜童ファンなので、彼の出演作を観ておきたいというだけ。
内容には全く期待していなかった。
ところが、これがバカにしたもんじゃなく、結構面白かった。
他の方が書いている通り、脇役陣が達者で(特に重要な役を演じている高田純次。最後までおふざけ一切なし)、押尾もなかなかいい味を出している。
カラオケを発明しながら特許を取らなかったので、世界的なヒット商品になっても、その後ロイヤリティーは一円も入ってこなかったという井上大佑さんのドキュメンタリーとしても、興味深く観ることができる。
途中、千昌夫が扮する歌手・千本木昌夫が、自分に勢いがあり絶好調だった頃を振り返り、大佑(押尾)に静かな口調で人生を諭す場面がある。
そのセリフ(下記)が今となっては実に深い。2005年の作品なのだが、脚本家は預言者か?
押尾、このシーンを自分でもう一度観て反省しろよ。
「あの頃は過剰なくらい自信に満ちていて、何をやっても成功すると信じ込んでいたね。でも、そんな時がさ、長く続くはずがないんだよ。あっけなく終わっちゃってさ。気がついてみたら、何もかもなくしていたよ。周りの人もみんな離れていってしまってね」
しかし、吉岡美穂はヘッタクソだなあ… この役にもう少し上手い人を使っていたら、もっと良くなったのに。
ビデオで見て興味を持ち買って読みました。痛快な日本人で、こういう人は日本に本当に少なくなり、貴重な人だと思います。
しかし、実際に側にいたら怖くてめんどくさそうな人だなと…。
いいところのお坊ちゃんだったはずですが、まるでヤクザのようなやり方で会社を大きくしていくとか、確実に少年漫画の題材にこのままなると思います。
マンガになったらブームになりそうです。
しかし、どこまで本当(全部本当なんでしょうが)なのかと思うところが多いです。もうちょっと写真も掲載してくれたらリアリティが増えたと思います。
久しぶりに、おもしろく読みました。これからも朝堂院さんを注目していきたいですが、決して会いたくはないです。
ソフトバンク社長孫さんは、現在生きている方のなかで一番
伝記を書かれている方ではないかと思う。既に10冊程度出版
されている。
日本の 高校を数ヶ月で中退氏渡米。企業するに至るまでの数々の
エピソード。大変面白く、夢中になって読みました。
新入社員を始め多くの方に孫社長の伝記は読んでいただきたい
と思います。
現在、小学生が読む、伝記人気NO1は 野口英世さんと何か
で読みました。多分、50年後には孫社長が良い勝負をするので
はないか。そんなことを考えました。
ふつうの本屋の店頭では見かけませんが、原発問題については核心的な内容をもった本だと思いました。著者の河合氏は、浜岡をはじめ、原発廃止の急先鋒に立つ、東電からは一番恐れられている辣腕弁護士です。政官財がガッチリと結びついた原発システムに対して、ドンキホーテのように反対運動を立ち上げた勇気には恐れ入るばかりです。こういう気骨のあるサムライがいる日本は、まだ捨てたものではないですね。
著者の父上が電源開発にかかわり、東電の勝俣会長とは東大卓球部で先輩後輩としてずっとお付き合いがある仲だったとかいうエピソードも面白い。知力・政治力のある人は密接につながっているんだ。しかし、そういう知者賢人たちがいくら動いても、原発推進で固められた強固な組織は簡単に変えられないという、近代的システムの怖さを痛感します。
子孫にツケを回さず、現代の豊かな文明を継続させるためには、エネルギー政策をどうすれば良いのか、これが読者の私たちに投げかけられた大きな宿題だと思いました。
硬直化しきった政治の世界は、もしかするとこの文明史的変化に対応できないのかも。今までの政・財・官体制を冷温停止状態にして、新たな国家的システムを構築しなければいけない段階に来ているのかも知れません。
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