60年代の四国を舞台に、ロックに目覚めた中学生のバンド物語。登場人物がロックとは程遠い、田舎の純朴な青年というところが、非常に親近感を持て、感情移入してしまう。ベンチャーズ、ビートルズの音楽をバックに、リーダーのちっくんは恋と友情とバンドの将来に悩み、成長していく。似たような青春を送った(時代は違うが)私にとって、思わず頬が緩み、涙腺が熱くなりました。まったく背景は違うが、自らのバンドに悩むリーダー(マネージャー)像は映画コミットメンツにどこか通ずるものがあると思うのは私だけでしょうか?
奥様探偵推理小説(たいていは料理上手)は数々ありますが、この作品はかなり違ったオモムキです。 この奥さん、ゴシップは嫌いそうですし、噂話や社交場からヒントを得たりもしません。 最初に聞いた事件から、2.3の確認事項を小説家の夫にお願いするとそれを聞いた上で事件を解決してしまう。 家から出ない探偵さんなんです。 事件解決の妙もさることながら、とても美味しそうなお料理、お庭で感じる季節感、ご夫婦の会話のなんとも言えない愛らしさ。 そこだけ時間がゆっくり流れているような、素敵な雰囲気のお宅にゼヒ訪問してみたいと思ってしまいます。
確かにそれぞれ夏休みを題材にした作品だが、とりわけ夏休みを感じられるような作品と言うわけではなかった。
ただ、個々の作品はどれも素晴らしい。
告白の内容はさまざま。恋愛・友情・感謝・・・
大人になるほど告白することは少なくなります。告白するって気恥ずかしさを伴うものだからでしょうか。
だから、どの告白も、その緊張感が新鮮でもあり懐かしくもあり、面白かったです。
あっという間に読み進んでしまう1冊です。何かを告白しようか迷っているあなた、必読ですヨ
芦原すなおさんの作品は今回が初めてとなります。 読み終えてみますと、フィクションもののとある田舎のお話で、 とても情緒あふれる内容でした。
「生と死」「人と人の繋がりや優しさ」などをうまく描いてあります。 自分が生まれも育ちもずっと東京で田舎というものがなかったので、 わくわくしながら読むことができました
実はオカメインコを飼っているので購入してしまいましたが、 そのオカメインコは1章と最終章に出てくる程度です(笑) そしてオカメインコが主人公でもなければ、オカメインコのお話でもありません。 しかしこの本でオカメインコの存在は、「生」の象徴と描かれているように感じました
普段ノンフィクションの本しか読まないのですが、たまたま手に取ったこういう本も面白かったです。
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