風通にきれいです。文字もおおきくで印刷もしやすかったです。 また機会があれば購入したいです。
01.サイハテホーム (album ver.)
02.黄昏オレンジ
03.飴玉
04.JOURNEY (じゃあね)
05.香水のうた
06.YOU
07.マーガレット
08.ピエロ煩悩
09.モノローグ
10.コロナ
11.満月
12.ロングロード・オデッセイ
「読みなおす」というタイトルが示すように、著者の研究と予備校での講義に基づく 戦後日本史を、2011年3月11日の大震災と原発事故を契機に、新しい視点から 記述したものである。
全体は3部構成、各部は2章から3章からなり、全体として53の節にわかれている。 終戦直後から2011年大事故の年まで、上記53のテーマについて、さらに小項目 に細分して、主要な事項が明快な視点のもとに、コンパクトに叙述されている。
もともと受験用の講義ということだが、参考書としては必須事項がもらさず含まれ さらに、日本史の書物としても読ませるストーリになっている。
ほぼ300ページの大著であり、戦後の新憲法のもと民主主義日本をめざす時期から、 再軍備の時期を経て、60年代の高度成長から現代に至る、通史が、その時期時期の 政治、経済、労働、文化、そして教育などの側面から、いきいきと描かれている。 戦後教育を受けたシニアとしては、青空教室での教科書の墨塗りをはじめ、自分史を 重ねて実感しながら読む楽しみがある。 もちろん若い人でも、自分の時代を読むことができるだろう。
歴史の全面的な記述が目指されているので、各ページを読むたびに、自分では知ら なかった個別の事象にであい、なるほどそういうことだったか、と改めて納得する ことも多い。
本書の1番の特徴は、重要な事項が余すところなくとりあげられ、解説されている ことと並んで、全体の叙述が、明快な視点から分析されていることである。 それは、戦後の日本が目指した民主主義と非軍事化の国づくりが、現在までどのよう に実現されたか、という視点である。 肯定的に評価される側面が多々あるとともに、新憲法がはじめて記述した、文化的 な最低限の生活を営む権利なるものが、その基底的な生存の権利のレベルにおいて 危機にさらされていることを21世紀に入った10年が示しているように思われる。
著者が前書きで言うように、戦後の歴史を学ばずには、現代の問題がわからないのだ。 またこれも前書きが言う通り、大学の新入生にとって、戦後歴史の知識は、彼らが学 ぶあらゆる学問の前提になるように、われわれシニアにとっても本書に書いてある知 識は、現代における生活[生存といってもよい」のための不可欠の前提になるのだと 思われる。
学生の皆さんのほかに、シニアの方々にも読んで頂きたい。
サクラメリーメンのシングル4作目にして初のメッセージソング!
弱冠20才のヴォーカル小西透太が、同じように悩める世代に向けて歌う ”勇気の歌”
ミディアムチューンのテンポで優しく語りかけるような素敵な歌です。
カップリングのバイバイベイビーはアップテンポで歌いやすい曲ですよ。
来月(5月末)発売のファーストアルバム「ロングロード・オデッセイ」も今から楽しみです。
タイトルがそのままバンド名なので これまでの総括的な内容なのかな?と思ったら全然違かった。 というかはっきりいって今までとは感触が別物である。
「世界で一番嫌いなこと」でも打ち込みやオーガニックなアコギスタイルによって セカイイチは脱皮した感じがあったが、今作でまたも脱皮をしている。 1〜2枚目の土臭いロックアルバムでもなく、打ち込みのアルバムでもなく これは歌とクリアな演奏に特化したソウル・アルバムだと思う。
まず音がいい。相当ミックスに時間をかけたのか一音一音がとても クリアに、ストレートに聴こえる。これによって様々な方向性の楽曲が入っていても 何故か不思議な統一感、サウンドの小気味よさがあり聴いていて心地が良い。 ギターがそうとう暴れている曲もいくつかあるが、 そういった曲でもそこだけを突出させるのではなく、バンド全体のアンサンブルの方が目立つつくりになっており その点では「セカイイチ」、正に4人の純度の高い演奏がクリアに響き渡る剥き出しのアルバムになっていると思う。
あとやっぱ強烈に印象に残るのが岩崎慧の歌である。 もう完全にソウルフル。「甘い情熱」「You Gotta Love」あたりに関しては ソウルバンドか?と思うほどに岩崎慧の歌も、バンドの演奏も「それ」に近い温度になっている。 かと思えば「New Pop Song Order」や「Jaipur Town」みたいな バッキバキの、海外のオールドロックにも通ずる突拍子もない変化球も ガンガン打ち込んでくるのだから面白い。 一本調子で行かないところはやはりロックバンドとしては正解だと思う。 ロックといっても初期のような素朴さ土臭さ、というのでは全然なく 全体的にスタイリッシュで格好いい音像になっているため古くからのファンからは やや評価が分かれるかもしれない。それは前作もそうだけど。 しかし単純にいい音楽、それでいて刺激のある音楽としてきちんと成り立っているのが今のセカイイチだと思う。 過去もそうだったので、要はちょっと形を変えただけというか。 個人的に、とても好きです。このアルバム。
「ハンパなお偉いさんが あなたを笑おうとも 一人で泣いてた君と一緒に この素晴らしい世界にジャンプ」(素晴らしい世界)
最後のこの曲、「素晴らしい世界」での締めも見事。長く聴けるデザインのアルバム。
|