今さんの最新作『夢見る機械』を含む全仕事が、88ページほどにまとめられています。 各アニメ作品が名場面や宣伝ポスター・パッケージイラスト、スタッフ・キャストとともに紹介されています。帯に『全作品&未公開カット完全収録!』と表記されていますが、『未公開カット集』というコーナーが設けられているわけでなく、ちらほら見受けられる程度です。 しかし、それ抜きでも名場面の数々がたっぷりと載せられており、それらを眺めているとまた観賞したい気分になってきます。どのシーンも改めて見ても綺麗です。…ただ、『KON’S ART』という見開き1ページのみにまとめられた今さんのイラスト集は、是非イラスト一枚に1ページを使って頂きたかったです。本当に美しいイラストばかりなので。 各作品のキャラクターの表情の描きわけも載っている『キャラクター設定集』も6ページほどありました。 各解説・インタビューもなかなか読みがいがあり、その言葉のひとつひとつから今さんの作品がもつ力の大きさを改めて感じさせられます。とくに今さんと仕事をともにした『人狼JIN-ROH』の監督でアニメーターの沖浦啓之氏のインタビューでは、氏と今さんの仕事・またはそれ以外の場での交流の様子も知ることができ とてもおもしろいものでした。 『夢みる機械』に関する内容のインタビューはありませんが、これまで一般公開されていなかったという企画書を読むことが出来ます。 本の終わりの方では、今さんが監督となる以前に携わった作品も振り返られており、加えて漫画家時代の作品(単行本)についてもまとめて紹介されています。まさに全仕事といった感じでした。 …総じて、買って正解でした!自分が予想した内容よりも遥かに充実しており、ただ情報を集めただけの内容ではなく、読んでいて非常に楽しい本でした。…各作品の名ゼリフ集もおもしろかったです!
「PERFECT BLUE」や「千年女優」他、ほとんどの今敏作品の中で描かれてきた「虚構と現実」が入り交じった世界、「これぞ今敏の御家芸」というのを味わえる作品になってます。
また、あまり漫画では描かれてこなかった「漫画キャラクターが生きること」というテーマにも挑戦していたのではないかな、と感じました。
絵も流石に緻密で素晴らしく、キャラクター達も魅力的です。
まあでも、何より大事なのは「この漫画は面白い」ということですね。 これが今敏のOPUS(作品)です。
perfectblueからのファンなんだけど、これはすごい。千年女優はちょっと脱力だったんで、やっぱ監督はサイコサスペンス、サイコホラー系が面白いですね。 一話もいいけど、二話もいい。二話は小学生の話なんだけど、疑心暗鬼につぐ疑心暗鬼。 人間の醜さがぞわりぞわりとでてくる作品。大人向け。お勧め。
これは面白かった。DVDで見るのがもったいないくらいの傑作です。 変な機械で他人の夢の中に侵入する話ですが、この夢の中の映像と音楽が凄い。今まで見たことのないようなアニメーションの想像力に、聴いたことのないような気持ちのいい音楽の響き。物凄くカタルシスがあります。見ていて高揚します。自由自在に何でもできる気分というか。それを味わえるだけでも、凄いことではないでしょうか。一気に映画にひきこまれてしまいました。 ストーリーも夢と現実との世界がつながっていて、うまく出来ています。夢探偵パプリカが夢に入り込んだとたん、画面が生き生きしてきて、アニメーションでしか出来ないイメージの表現が次々と現れます。空を飛ぶ、というより、空間を自由に移動するときの浮遊感が凄いです。宮崎駿や押井守も表現できなかったほどの自由度。夢の中だから何でも出来る、ということでしょうけど、「その何でも出来る」、という感じをどう表現するかは難しかったと思います。素晴らしい表現です。しばらく映像と音楽にとりつかれました。
昔WOWOWで放送されていたのを何度か見ていました。
作品内容は他のアニメにないようなちょっと不気味な感じです。
OPなんかはすごく不安になります。キャラが笑っているだけなのに…
画質がひどすぎます。まだDISC1しか見ておりませんが
1話の病室での取り調べのシーンなんかはぼやけまくっていました。
これはひどいです。今監督の作品に泥を塗るような行為です。
この値段でこの仕様、まるで詐欺ですね。
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