この「終戦直後の日本という舞台」が「エバーランド」というエンドレンスでループし続ける仮想世界であるという設定が、前巻あたりからより明確になって来た。 そして、主人公である在津をはじめとして幾人かの記憶も蘇り始め、メンバー(ZAP)たちが集い来る。 たとえば「水滸伝」の好漢の集結を思わせるような展開だ。
ストーリーの輪郭があらわになり、王欣太氏が描こうとしている世界観が明確になるにつれ、面白みもぐっと増して来た。 もともと、絵力の強いの著者だが、この巻の登場人物の顔つきにはより強いエネルギーを感じる。 壮大な展開を期待できるリングが用意された。
とても面白かったです。ザップのメンバーがこれからいっぱいでてくるかと 思うと若干ワクワクします。こういった漫画が前に確かロボットに乗って戦うような ので巻き戻る感じのがあった気がしますが、こういったのは大好きです。 キャラクターも魅力的に描かれているのではないかと思いますし、 残酷な描写が少し衝撃的ですが最後にはピエロみたいな気持ち悪い敵を 倒してほしいです。
花と咲いた人生が刈り取られていく物語のクライマックスが始まっている。世に数多と溢れる、劉備らを主役にすえた三国志ならどこで終わるかの見当は付く。 だが、曹操の物語はどうだ? どこで終わりとする? 人間曹操の死か? 王曹操の誕生か? それとも生まれる前からすでにその萌芽を見せ始めている彼の統べる国の滅びか? 曹操は老い、彼とともに生きた顔なじみの武将、軍師たちにもそれぞれの最後の見せ場がやってくる(やってきた) ・・・王欣太がGONTAだったころに描いた二本の長編、「HEAVEN」にも「地獄の家」にも、その溢れるエネルギーに心地よく圧倒されたが、その最終回に本編以上の強い印象はない。 初の原作を得て始まったこの物語だが、物語序盤に原作者が亡くなって以後、この作品の物語を生み出しているのは王欣太だ。 破格の英雄の物語にふさわしい、破格の幕引きをして見せてくれ。 出来ない人にはしない要求をしてもいい才能だと信じている。 先払いで星五つ! 今巻では、退くことを知らず常に前へ前へと進み続けた人が逝った。 彼の武が曹操の目にとまり一軍の将となった時の光景が懐かしく、堂々と生ききったとはいえ、その死はひどく悲しい。合掌。
現在まだTV放送中。ということは創っている真っ最中。これまでの三国志を見事に演義から正史よりにひきもどした。いいえ、新たな英雄群像を描き出した傑作。それが動く。
策を示せ、軍師たち。至弱をもって至強を制せ。
いよいよ蒼天航路もこの12巻で完結。
この最終巻の主人公は、曹操とともに関羽でもある。
分厚いこの本を関羽の最期の戦いが占めているが、一気に読ませる。
しかし、スゴい漫画だった。三国志を描いた漫画や小説はいっぱいあるが、これほど、曹操を時代を超えた人物として描いたものはない。
またいつか、はじめから読み直そう。
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