城中の民を守ったとはいえ、十字軍側から話が進むのに 結局は十字軍がエルサレムをイスラム側に奪還されてしまうため、 単純に十字軍バンザイと盛り上がれる映画ではありません。 ただ単純な正義はなくても何が正義かを考えさせられるような映画でおもしろかったです。 この時代と状況の中で、それぞれの立場から必死に考えた正義を貫こうとする人達が描かれています。
十字軍とイスラムを公平に扱って描いている印象を受け、その点でも好感を持ちました。 ただイスラム側の王であるサラディンについて 戦争に強いだけでなく、賢く、慈悲や寛容などの美徳の点でも良く描かれ過ぎていると 欧米では不満の声があがったと雑誌で読みましたが、 史実など読むと実際にそのとおりの人物のようなのでこの描き方は客観的だと思いました。
時代物のオーランドが大好きなので買いました!
通常版とこのディレクターズ・カット版とどちらにしようか迷いましたが、
50分も追加したロング・バージョンだし、それになにより、
オーランド・ブルームの音声解説もあると分かって、
ちょっとお高めだったけど、こちらを買っちゃいました。
メイキングの映像もとっても面白かったし、
なにより、オーランドの来日舞台挨拶も見れたし♪
ファンとしては十分に堪能できましたよ。
剣闘士の映画からか、やたら歴史に関する映画が作られましたが、それとは距離をおく映画です。ローマカトリックの妻はじっくり涙を流しながら見ていました。エルサレムには、丘にはなにもない。ただ、欲望と希望と生と死しかない。良心的な映画であろうと思います。このような映画がもっとつくられるといいですね。恩を受けたものはここぞとばかりに、その代償を返すところがイスラム的でよろしい。
映画を見て、即買いしました。 民族的な音楽がとても魅力的でした。 聴いていて映画の場面が、蘇ってくるよう。
いいですよ。本当に。
(多少ネタバレ含みますのでご注意) 両軍の言い分も理解できましたし、両方の王の考え方も筋も通っていて納得でした。全体の映像も綺麗だったし戦闘の迫力もありました。恋愛の部分も子供の部分もほとんど無駄が無かったように感じました。正統派の映画らしい、素晴らしい映画でした。ただ一つ、最初っからバリアンが完璧すぎて、リアリティが感じられませんでした。(ゴッドフリーは最初っから威厳と風格が感じられましたが、その息子バリアンが何の理由付けもないままに、最初からアノ風格と落ち着き具合は変でしたw)
そもそも、 成り行きで十字軍に入って力を発揮、エルサレムに着いたら親の七光りでいきなり偉い人に。そして人の上に立ってみたら人格者で皆の人気者で、そんでもってそんでもって・・ 王女には惚れられるは、不倫はするは、10/1の兵力差で無謀な戦いをしても運良くドローになるわ、、それで王から一目置かれて次期王に大抜擢!! でも無礼に断って、、素晴らしい戦略と統率力をもって最終決戦へ!
って・・ 書いていても都合が良すぎる。でも主人公を「バリアン」から「ゴッドフリー」に置き換えたら、面白いことに違和感がなくなりますw 最初からゴッドフリーの伝記として描けばココまで完璧に描いても無理が無くて感情移入ができたと思います。(ゴッドフリーは今までの功績と人格ですでに有名人ですので、次期王も王女に好かれるのもギーに打ち勝つのも最終決戦で凄い説得力を発揮するのも・・ 全て変じゃないです!) なぜ取って付けたように外に作った息子に切り替えたのか全く理解が出来ませんでした。王にしてもゴッドフリーの息子を無条件に信頼するのは変だし、そもそも「ギー」のほうが腹黒く長い間上流階級で生き残ってきた訳だから、王になったとたんに無謀な戦いを挑むとは思えないし、あっさりバリアンに剣で負けるのも変だったし。。 主人公のリアリティという意味ではバリーリンドンのほうが圧倒的にワクワクしましたね。(バリーには共感できたし、最後の決闘も都合よく勝ったりしませんでした。寂しくて淡々としていて、、長く余韻が残りました) でも、 文句書きましたが素晴らしい映画でした。近年稀な正統派の大作映画だと思います。無条件でライブラリー決定です。何度か観てみたら評価も変わるかもしれませんが、都合良すぎるってのは覆るかどうか・・ 余談ですが、エドワードノートンの使い方が贅沢すぎですね。種明かしされてもピンときませんでしたw
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