日本映画を毛嫌いしていた私に、邦画好きの友人がかしてくれたのがこの映画。磯村一路の作品はどういうわけかイラン映画やフランス映画を思わせる叙情感が漂う。はじめは練習に実を入れない少女たちが、やる気を見せていく仮定は撮り方が感情移入を避けているせいか、確かにリアル感があった。おそらく製作に携わった周防監督の意向もあるのだろう。アメリカ映画のように何でもかんでも熱血漢の教師と生徒が出てきてヒーロー的に描くのと違って突き放した撮り方が現実感がにじみ出ている。勝負に負けたときに涙にくれる少女達を見て青春を十分感じさせてくれた。この映画をみてユルイと感じる人もいたようだが、たしかに、少しコーチや少女達がやる気を出していく仮定が長すぎた感じがした。80分から90分ぐらいでまとめたほうが、全体の緩慢な部分がなくなったように思う。その点がマイナスとして星四つにした。
妻が大フアンで購入しました。これからも吉俣さんの新作が発表されたら購入すると思います。
キラキラはリズムがとりにくいです。 でもちゃんと再現できてていいと思います! より道は簡単ですぐ弾けるし、いい曲ですよ☆
別と思ったほうが良いでしょうね。TV版と。(*^^)v
映画は、「映画的制約」というものがありまして
若い人には、「ピン」とこないかもしれませんが
映画は2時間以内に収めなければいけないという
制約がありまして、その制約ゆえに光り輝くと言
う典型ではないかと考えます。
その点からすると、監督の非凡な才能が見えてき
ます。
でも、絶対見るべき映画です。
日本の映画も「わるくない」と思わせる映画です。
ジーンと沁みて来る映画だと思います。
いわゆる部活ものの、青春小説。以前に映画化され、連ドラも放映された。ドラマを見て面白そうと思い、読んでみた。まず、海の風景の書き方がうまく、美しい景色が目に浮かぶ。しかし、せっかく若鮎のような女子高生が多く登場するのに、キャラがよく分からない。主人公の悦子はいいが、他の部員は全然個性が見えなかった。おそらく登場人物同士の会話が少ないからじゃないかな?そんなに長い小説じゃないにも関わらず、ボート部だけではなく、主人公の高校生活の三年間をきっちり書いているので、一つ一つの場面がさらっと過ぎてしまう。その分、主人公以外のキャラの掘り下げが浅いような気がする。それが残念。しかし、主人公の三年間の彼女なりのがんばりが心に響いた。今後の悦子が気になるし、ぜひとも成功してほしいと思う。
|