まず何より稲垣潤一の声が活きる選曲がなされています。
『あの日にかえりたい』から『人生の扉』まで、
幅広い時代の曲がチョイスされていますが、
何といっても聴き所は大貫妙子との『サイレント・イヴ』でしょう。
う〜む、美しい!毎回聴き惚れてしまいます。
それから『秋の気配』(山本潤子)から『ドラマティック・レイン』(中森明菜)への
締めも見事です。
まずは聴いてみて下さい。
浅はかな考えで会社をやめて、夢に向かって走るのではなく、社内と社外の両面でキャリアを描いていく。そして、どちらかで創造的なものが生み出せるようになってはじめて、どちらかに焦点を絞るか絞らないのか考えれば良いのだ。読んだキャリア関係の本でNo1の良書です。
「倍音」は私にとっては比較的、身近に意識しているものである。しかし、主にそれは音楽を演奏する上でのものであった。
いつも深奥な陰影ゆたかな音色、音量、音程も間もここ以外にないというどんぴしゃりの尺八演奏で、聴く者の頭のてっぺんから心の底まで響き渡らす中村明一氏が、『倍音』とずばり!の本。
開けば、なんとこの本は、生活に人間性に声に呼吸に、そして心にコミュニケートするところまで多岐にわたって、その「倍音」の存在と効果、作用の豊かさを、明快な視点で解き明かしているではありませんか。それは今までに誰も気づかなかった、考えなかったアプローチと解明で、すばらしいものです。たとえば「倍音」は元気のもとであったり、人の心を繋ぎ共感のもとであったりすることなどが、詳しくわかりやすく丁寧に、さまざまな体験などを通して科学的に解かれていっています。
さらにひとつひとつの言葉が選び抜かれていて的確で精密で遥かで、そこには繊細な美しい世界が拡がっています。
「私たちが音を聞きながら誕生し、音を聞きながらこの世を去っていく」、という示唆には感動しました。そして自分の周りの音宇宙空間を大切に思いました。
この本を読むことによって、意識から無意識の世界に踏み込め、さらに意識の実感度がアップし、毎日がより興味深くなると感じています。
こういう本のやわらかい遥かな力こそ、世の中を変えることができるのではないでしょうか。
どの章もどの項もどのページもわかりやすく美しく、読者を捉えて放しません。
一夜で1回目を読み通しました。
なんども読み返し、読むごとに再発見を楽しみたい本です。
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