『がんばれ!!タブチくん!!』『となりの山田くん』『ののちゃん』で知られる四コマ漫画の大御所・いしいひさいち!! 幼少の頃から慣れ親しんできた私にとって、いしいひさいち氏は四コマ漫画の神に等しい存在であり、この度、まさかのいしいひさいち特集本が刊行された事は嬉しいかぎりである。
馴染みの薄い読者にとっていしい作品といえば上記の作品の印象が強いかもしれないが、いしい氏の本領といえば、上記よりも『バイトくん』『忍者無芸帖』『鏡の国の戦争』など人間の醜さやこっけいさ、ブラックに翔んだ四コマネタこそが主流であり、時事ネタでも「地下鉄サリン事件」や「オウム真理教」ネタなどではよく笑わせてもらえた。 四コマ漫画といえば『サザエさん』や『コボちゃん』に代表されるようにファミリー要素の強い従来の四コマ漫画をイメージする人が多いかもしれないが、そうした観念をぶち壊したのがいしいひさいち氏だ。今日にも見られる有名人・著名人四コマの先駆者であり、四コマにかぎらず、三コマ、二コマ、八コマ、十六コマや起承転結にこだわらず起転転転、起承承結やオチのないオチなど、四コマ漫画の既成概念を破壊した今日の進化系四コマのパイオニアともいえる。その意味でも四コマ漫画におけるいしいひさいち氏の偉業や後進に与えた影響力(間接的なものも含めて)は大きい。
今回最も目に惹くのが巻頭の著者自身の自作自演によるでっちあげロングインタビューだろう。取材嫌い、写真嫌いで公の場には登場しない、同業者でさえその素顔を知る者はいない、ある意味シェークスピアのようなミステリアスな面を持つ著者であるが(その意味では今回の特集自体が奇跡だ)、このような特殊な形式で語られるいしい氏のインタビューがむしろ通常よりもユーモアがあって読み応えがあり面白い。
キャラクター関連でも『バイトくん』の3バカトリオ(菊池、久保、鈴木)や『ののちゃん』の担任で自堕落な超適当人間・藤原ひとみ先生はお気に入りだし、実在人物では、ヒロオカ(文豪になってからのキャラ立ち具合はピカイチ)、ナベツネ(ワンマンマン、注:ご本人からクレームがあったのに驚き)、ヒロサワ(土橋監督とのやりとりは爆笑)など(他にもタブチ、ヤスダ、ナカハタなども含めて)元を離れてここまで独立して完成したキャラクターは何度見ても面白い(私的には、中曽根康弘や金丸信の似顔絵も好きです)。
他にも『AKIRA』の大友克洋氏のインタビュー(実はデビュー当時からのファン)は大変貴重であり、明らかに絵柄も作風も異なる全く別次元の大友氏が、いしい作品について語る内容(もしくは解説)は興味深い。
またいしいひさいち年表も貴重であり(注:漫画データ主義のパイオニア・豊福きこう氏が本年表を作成中に病に倒れ急逝(2010年3月)したことを知り、ご冥福をお祈りする)、これを機に改めていしいひさいち氏の偉業に敬意を評したい。
早いもので全集も6巻目になりました。
この巻では、2006年6月1日〜2008年3月31日までの作品が掲載されています。
ヒロオカ先生やもったいないオバケの出番が少なくなったようで残念ですが、今回も楽しくほのぼのとした笑いで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
トラブルで活動休止していた仲村みうちゃんがこの作品の発売イベントで涙の復帰を果たして大きな話題となりました。内容は毎回主人公がミッションを成功させてハッピ−エンドな結末を目指すというもの。今回はみうちゃんがロッククライミングに挑戦、高所恐怖症の彼女が練習から高い崖と体力の限界に挑みます。高さに対する恐怖心や絶望感と戦いながら何度も挫けそうになる自分を奮い立たせて頑張るみうちゃん、芸能界に復帰する想いと断崖絶壁への挑戦を重ねて見てしまうのは考えすぎでしょうか。果たしてその結末は・・・?アイドルドラマの域を超えて、後半は「情熱大陸」的なドキュメンタリ−タッチの内容になっています。競演するしほの涼ちゃんや小池里奈ちゃんのバ−ジョンもあって、ファンの方には是非見ていただきたいですね。
1巻を読んだ人なら読むべき1冊です。
またまたののちゃんの楽しさがあって、次を
読みたくなります。
ピーターラビットのグッズがいやで今まで読んだことがありませんでした。
もうお皿など見ると自分の周りの浅い文化が伝わってくるようでした。
でも本はぐいぐい引き込まれるんですね。素朴で繊細な絵とストーリーは
大人の自分でも童心に戻される様なひと時を味わえます。
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