舞台設定は、UC0096です。
『逆襲のシャア』から3年後の世界。アムロとシャアがいたガンダムの世界とつづいています。
ガンダムシリーズはあまりの人気ゆえ、作品世界を無視したサイドストーリーも多々ありますが――。
『ガンダムUC』は――『逆襲のシャア』では、なんとなく半端だった――ジオンの物語の結末を描き、奇跡のような大団円を示してくれます。
ミネバが行方不明となり、ザビ家が滅亡し、ハマーンカーンが死亡し、シャアが消えた後、ジオンダイクンの思想は、どこへいったのか?
UCをぜひ読んでいただきたいのは、『ファーストガンダム』のファンです。
後発作品はどれも、『ファースト』の伝説を超えられないと感じているひとたち。
UCは、『ファースト』へのリスペクトにあふれたストーリーです。
商品を予定どおりに発送し、きちんと梱包されていました。商品の説明や状態は、期待したとおりで、 トラブル無く、また安心して購入できる方です。ありがとうございます。
美樹本氏のイラストはトップをねらえ!の頃より惹きつけられるのを感じていた。
必要以上にデフォルメされておらず写実的で、とりわけ女性キャラクターの流麗さは圧巻である。
私が最も好きな「クリスティーナ・マッケンジー」が表紙を飾っているので迷わず購入を決めた。
ガンダムシリーズなのでイラストが新旧混在しているが、それほどの違和感はない。
ただ、未完の為か、エコールの作品が少ないのが残念である。
まあ、私はクリスが掲載されていればそれでいいのだが・・・・・・。
特装版は安彦良和の書き下ろしが全くなかった…。その点では、
通常版のほうが表紙だけでも氏の書き下ろしなので嬉しい。
ガンダムUCはどうやら表紙の人物が、その巻での主役のようだ。
第一巻はバナージ=リンクスが文字通り主役だった。
第二巻はオードリー=パーン
第三巻はフル=フロンタル
第四巻はマリーダ=クルスと続く。
もう一人のヒロインであるマリーダ。
今回は彼女の存在にスポットライトが当てられる。
特装版に書いた評価は、挿絵が安彦氏でないことで辛口に
★2つになってしまったが、この度、表紙絵欲しさに通常版も購入した。
こちらの評価は★4つ(表紙の力が大きい…)になった。
こちらは表紙絵を安彦氏が手掛けたということもあるが、私自身が
「挿絵」のショックから少し立ち直ったからだというところだろうか…。
ただし、安彦氏に戻ってきてもらいたい気持ちは微動だに揺るがない。
さて、本巻であるが、主人公バナージと敵方の人間との交流が
物語の序盤を占める。
バナージとマリーダをはじめ、ネオ・ジオン側の人間との交流は、
善悪だけでは割り切れない「ガンダム」という物語の特性というか
敵役にも正義を含ませるガンダムの世界観を改めて感じさせる。
後半は白熱のMS戦が展開される。ギラ・ドーガ、ガザ、ジェガンなど
懐かしいMSも登場する。終盤、ガンダムとアンジェロのギラ=ズール、
それに続くマリーダのクシャトリヤとの一騎打ちは見ものである。
百式(ではオミットされた可変機構装備)の後継機、
可変機デルタ=プラスも初登場し、戦闘シーンも白熱する。
(Zガンダムにおいてクワトロ大尉が乗っていた百式も、実は
変形予定のMSだったのだが、その名残が背中のバインダーに残っている。
あれは、実はウェイブライダーの翼になる部分だったのだ。
変形機構は排除されたものの、基本的なデザインは踏襲されて、
細部は変更されずに実戦投入されたのだ。
その「Z計画」の幻の機体が、完成版として今回の小説には登場する。
なんとも心憎い演出ではないか…。)
改めて言うまでもないが、福井氏の筆力・文章表現力には脱帽する。
「ガンダム」が子供騙しの娯楽小説に陥ることを免れているのは、
ひとえに氏の力量、貢献によるところが大きい。
…出来るならこの本のレビューは書きたくなかったのですが、テロと争いの本質という今の世界情勢から避けては通れない主題を真正面から描いた小説というのは無いので然るべく… …本来、アースノイドの弾圧に対抗する抵抗と自由のシンボルだったガンダムをテロリストが乗りそして駆る。色々な宇宙世紀のガンダムを見納めて来た私にとって非常に複雑な心境。…彼はガンダム乗りの中で連邦政府の中核に一番ダメージを与えた人物なんじゃないだろうか>マフティー ナビーユ 何故彼をそこまで駆り立てるのか。答えはこの小説の中にある。 星五つ。
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