パゾリーニ監督作品はほぼ全部見て強烈な印象が数十年後の今も残っています。DVDで復刻してまた見られるなんて嬉しい限り!封切り当時私は大学2年で大の映画ファン。新宿文化シアターA.T.G.(アート・シアター・ギルド)会員の頃でした。当時は映画全盛でヨーロッパ各国の問題作や最先端の作品続出の時代でしたが、パゾリーニ監督は群を抜いて才能煌めく作品ばかり。衝撃的強烈シャワーを浴びた感じで!魅せられました。あの彫刻的容貌も鮮明!若くして亡くなられたことは何としても残念!でした。
CGなど夢にも想像し得ない時代に、ギリシャ悲劇を巧みな時間構成で創意工夫の演出は顕著だったし、映像も斬新で、今もオイディプスとシルヴァーナ・マンガーノや亡き王などのシーンなど思い出されます。彼の『アポロンの地獄」?と記憶してますが言語がギリシャ語の詩型で韻を踏んだ台詞でしたが、日本語訳では縦書き散文でした。(ギリシャとフランスのハーフで数カ国の言語堪能な友人と一緒に見たので判明しましたが。当時私は仏語に熱中していたので日本語の字幕を私が英訳し、友人はギリシャ語から仏語か英語に二人で往復させながら見ていた。二階席は観客がまばらでしたからOKでしたよ〜♪)次世代の方にも見て頂きたいパゾリーニ作品です。
モーセの十戒を納めた「契約の櫃」(アーク)がイエスが十字架にかけられたゴルゴダの丘の地下に今も眠っているという。さらにマリアの処女懐胎の秘密を解き明かす証拠も見つかったらしい。撮影されたアークの写真も掲載されているが、あまりにも神々しすぎるのか、不思議な力が働いているのか、明瞭には写っていない。歴史ミステリーとして気楽に読むのが正解でしょう。
「処分」…残酷で悲しいことだけど現実なんですね。 人間の意識を少し変えるだけでたくさんの動物が救えるのに。一度一緒に暮らしたらずーっと家族なんだってこと…この絵本が教えてくれます。
穴澤さんの優しい文章、特に最後の一文がとっても好きで、たくさんの犬や猫たちがそう言ってもらえることを願わずにはいられません。
ホントに大人も子供も読み終えたあとは自然と笑顔になれる、そんなこころ暖まる絵本です。
でかお、長生きしてね。
「生の三部作」や、『奇跡の丘』に隠れてしまっているが、この『豚小屋』こそパゾリーニの最高傑作である。中世と現代のエピソードの交差は詩人とマルクス主義者、二つの面を持つパゾリーニの面目躍如である。 パゾリーニの作品は常に消費社会(=ファシズム)への告発をアレゴリカルに投げかけているのだが、彼の作品の中でも例外的にその実生活における「同性愛」的嗜好へのメタファーがこの作品の背後にはある。ゴダール作品の常連が出演しているが、68年の運動を総括するという意味でも、本家を凌ぐメタレベルの作品。
生の三部作とのことですが、デカメロンやカンタベリー物語とはチョッと違う感じ。
舞台もヨーロッパではないし。
アラビアというより遠い違う星の物語みたいです。(そりゃいいすぎかな)
映画の進行もエピソードが重層的に次々と重ね合わさっていく感じで実に不思議。
(デカメロンやカンタベリーはエピソードが数珠繋ぎといった感じだがアラビアンナイトは重ね合わさる感じ)
パゾリーニはやはり60年代後半が最高だと思うけれども三部作のなかではこれが一番いいかな。
フランコの悪魔のシーンはやっぱいいですしね。
『目で愛を交わしたな…』
で、ザクッと姫の首を切ってしまう。こわっ
|