トリセツ・カラダ
体の外側の輪郭の絵を示して体の中の書いてみようという課題、中学生、大学生の例が紹介されていてレビュー者も「このレベルか・・」と自覚させられました。わかりやすい絵、解説を通して人体の機能を細胞レベルから臓器まで概観することができました。
本書の医学概論の中の「生きている人の義務は、死ぬまで生きること」という文を目にし、人体の機能の理解を助けるのは本書の表面的なもので、それを通して生と死を客観的に見る力を養うことが狙いとしているのではと考えるようになりました。このように考えると医学概論で語られる内容も自然に思えてきました。
本書の対象読者は文中から中学生以上と想定(漢字から小学生高学年でも可)され、「トポロジー変換」という節の題名がでてきますが、これがわからなくても理解できるように配慮されています。
チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸 DVD-BOX
面白かったです。シリーズ1から見てますけど
1・2見ていなくても安心して楽しめると思います。
医療ドラマでもあり刑事ドラマでもあり
一粒で二度おいしい
ミステリー好きにはたまらない作品です。
1年に1本ドラマを見るか見ないかの
私の夫もハマっていました。
AiとMRI室と松崎事件とその関係者が
ものすごくうまく絡み合っていて
なおかつ斑鳩(高橋克典)とか宇佐美(福士誠治)とか
島津先生(安田顕)とか
1話目から常にいい感じで
怪しさをぷんぷん醸し出してくれました。
そしてグッチーと白鳥さんが
抜群の安定感でバッサバッサと事件を解決していきます。
白鳥さん頭がよすぎて惚れます。
シリーズ2の登場人物も出てきてくれたのが
ファンにはうれしいですね。
トリックや全体のシナリオが
実によく出来ていると思いました。
シリーズ4も期待したいです。
ジェネラル・ルージュの凱旋 [DVD]
今回は、前回のバチスタより、謎解きといいますか、事件を追っていくものでは
ありません。どちらかというと堺雅人演じる速水ドクターを中心に物語は展開して
いきます。
なのでそうそうに犯人もわかりますし、そんな謎めいたものはありません。ですが
前回よりいいと思ったのは、ジェネラルルージュこと堺雅人の役どころではないでしょうか。
演技にしびれました。ネタばれは避けたいので書きませんがとても面白かったです。
何回でもみたくなるシーンも多々ありました。おすすめです。
ただ、これはDVDには関係ありませんが、思ったのが、こんなに毎回殺人事件がでる病院大丈夫か(笑)と
ふと思いました。
チーム・バチスタの栄光 ジェネラル・ルージュの凱旋 コンプリート・オリジナル・サウンドトラック
栄光も凱旋もどちらも好きなので、2枚組で聞けるのはすごく嬉しい。
音楽を聴いてドラマも蘇ってくるし、
曲のタイトルを見てなるほどと思ったり。
逆に、これはどこに使われたのかな?なんて、
DVDBOXを取り出して寝不足気味になってしまいました。
シリーズが好きな人は是非。
外科医 須磨久善 (講談社文庫)
この作品は医師でもあり、推理小説作家、そして随筆家でもある海堂尊氏がバチスタ手術を日本で初めて行った心臓外科医として有名な須磨久善氏を描いた準ドキュメンタリーです。海堂氏らしく、少々誇張された?と思われる記載があるものの、須磨先生の心臓外科医としてブレのない透徹した生き様を生き生きと描写しています。手術の技量を上げるに当たって、一発で決める、無駄は省くという言葉には目から鱗の落ちる思いでした。外科医はアスリートであり、アーティストであるという部分も先生の足元にも及びませんが、技術系の世界で生きる同じ医師として共感できるものがありました。最終章はやや蛇足の感がありますが、須磨久善という人間を知り、時代の「破境者」として生きる姿には大いに励まされるものがありました。登る山の高さは違いますが、もうしばらく、臨床の一線に立ち、学術活動も可能な限り頑張ろうと思います。医学を目指す人以外でも人間の生き方を考えさせられる良い本だと思います。若い人達には既存の価値観に縛られず、自由な発想と創意で時代を切り開いてもらいたいものです。