BRAVE FENCER 武蔵伝 解体真書
同時期発売のサガフロンティアの解体真書も記載情報の詳細さが名物でしたが、この武蔵伝の解体真書も負けていません。
アクションRPGであるという前提のもと、「闘の巻」のボスを含めた全ての敵との交戦方法や攻撃パターン、ゲット・インの仕方などが多くは1ページまるまる使って書かれているのが特に便利でした(トポ戦ではちゃんとダンスステップ手順もあります)。
「地の巻」では全マップを画像を主体にミスりやすいポイントやトラップ、足場などのアクション要素面もひとつずつ解説されており、アクション初心者でも見ていればクリアできるようになっています。
スタジオベント著の解体真書などではお馴染みのタイムアタックももちろん記載。「トバシ伝」と題されたこのタイムアタックでは矢印できちんとルート指示がされており、とても分かりやすいです。
後半にはオマケ要素として開発中画像、ボツネタ、サントラリストやスタッフインタビュー。最後のページにはベニー松山によるボルドーやコジローなどのその後が創作小説ながらも掲載されており、ファンにはたまらない仕様です。
武蔵伝
私は武蔵伝シリーズは2からのプレイになりますが、1が相当面白いと聞いたので試しに中古で購入しました。クリアしましたのでレビューさせて頂きます。
ジャンルに関してはアクションRPGになります。例えるならSFC版のゼルダの伝説やPS版のデュープリズムに近い感じになります。仕掛け攻略も含め、出てくる敵をなぎ倒していきながら、章ごとのボスを倒していく形になります。温かな世界観でシリアス、コメディー・ミニゲームなどもあって物凄く楽しめました。特に敵の技を自分の技にする「ゲットインシステム」が物凄く良かったです。また曜日や時間帯、朝⇒昼⇒夕方⇒深夜の時の流れなど、何気に臨場感も味わえた作品でした。操作面に関しては不慣れなうちは失敗もありましたけれど、クリアした時の達成感が忘れられないです。時期は遅かったですが、プレイ出来て良かったなと思います。
また、FF8の体験版も良かったです。今となっては既に発売されている上、プレイ済みのユーザーが多いと思いますが、もしPS2のソフトからプレイした人に関しては、PS版の旧スクウェア作品は名作揃いですので是非お勧めです。
総合評価=☆5です。
五輪書 (原本現代訳 (116))
タイトルは五輪書になっている。しかし、兵法家伝書も同時に収められている。つまり、宮本武蔵が書いた『五輪書』と柳生家の『兵法家伝書』を比べることができる。前者が勝つための兵法ならば、後者は勝つ極意を伝えたものより、兵法そのものを説いているような伝書だった。しかし、どちらにも共通することは、説いていることが極限の粋に達した者しか味わえないような内容だ。生涯をかけて説いた読み物だけに、我々も生涯をかけてその極意を解読し、実行しなければいけない。
来年もしくは10年後、この本を読んで中身の理解ぐあいを現在の自分と来年の自分とを対比され、いくら成長したか推し量るにはうってつけの本だろう。
五輪書 (岩波文庫)
これを読んだからといって、強くなれるわけではありませんが、この本を読み、その意味するところを心に刻み込み、日々の鍛錬を積めば、万の道において大成すること間違いなしです。
難しいことは何も書いてありません。剣術のノウハウも、レビューにある構えについて以外は概略程度しか書かれていません。殆どが、戦いの際、「勝つ」ための心構えについて書かれています。
一見簡単なようで、いざやってみると中々難しい。剣の道を、例えば議論に置き換えてみましょう。そのとき、相手の有利なポイントを潰しながら、常に平常心で戦うことが出来る人はどれだけいるでしょうか。
「道」の基本をしっかり抑え、その上で応用も利かせて戦える人はどれだけ居るでしょうか。
武蔵のファンでなくても、心の修養を目指し、大志を抱く人物であれば、是非手にとってほしい一冊です。