就職活動中の栗原。公園で不採用通知を眺めているとピクリとも動かないホームレス風の男を発見する。男の身元を証明するものを捜

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画家の父を失った女の子、彼女を失った男の子、それぞれ、嘘をつくことで現実から避けて生きているふたりが、あるきっかけで嘘の恋愛をはじめることになるのだが、やがて愛を確かめ合う本当の深い恋愛へとふたりの仲は発展してゆく・・・表面的に好きでいること(いつも側にいて、好きで居て欲しいこと)と、本当に好きになることの違い。恋愛をしていても、実は疑い深く、身構えて心のドアを閉ざしていたが徐々にやさしい表情にかわってゆく。この部分を段階を踏んで丁寧に表現している青春映画といえる。舞台は都会。この景色が、劇中、何回も何回も登場する。だから見るものにとっては、よく知っている街という、不思議な錯覚に落とされます。ふたりが走ってくる橋のシーンは、青い空、白い雲、そして、いつもの大きな橋・・・映像は、すがすがしい青春映画そのもののだけど、ストーリーは人間の気持の弱さとか、何かにすがる、そんな心の不安定さとかが絡みあったもので、さながら、複雑な気圧配置で変わりやすい天気模様。これを表向き(快晴の景色)と裏(曇だったり雨だったりする心)のギャップを映像で表現している点が素晴らしい。愛とは、恋とは、やさしさとは、コトバでは表現できない心の中を、じっくりと時間をかけて感じてほしい。ぜひ多くの若い世代へオススメしたい。※愛を確かめ合うふたりのシーンもありますが、一般的な視聴に問題ないカメラアングルで撮影されています。 イヤリング [DVD] 関連情報

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