とても不思議な、物語の追い方をしている。 映画撮影の様子や、インタビュー、オフショットも入り、出演者はそれぞれ[日本に映画の撮影に来ているフランス人女優、ベアトリス・ダル]、[日本人俳優、馬野裕朗]、[作家で歌手で俳優もやる、町田康]と、[映画の監督である、諏訪敦彦]ということ前提に、展開していく。 [ヒロシマ・モナムール]のリメイク版を作るノンフィクション映画は、いつしか、異国で女優業に行き詰るフランス人と、言葉の通じない日本人男性との心の繋がりを描いていく作品になっている。 この作品のレビューを書くには、私には力不足でした。 だけれど、作品としての作り方が物凄く面白い映画です、という事は伝えたい。 町田ファン必見。かなり素らしい姿でカメラの前で過ごしてます。
CDが再生され、歌声を30年ぶりぐらいに聴きました。
私は町田さんの歌はキタキツネ物語と野生の証明のテーマぐらいしか知りませんでした。
どの曲も町田さん独特の歌声、哀愁があり透明感と広がりのある声で
町田ワールドが広がります。
時代を越えた歌声だと思います。
ほんの少しでも覚えている、興味ある方は聴いてみて下さい。
こういうヴォーカリストは今、いません。
町田康は、読者を幻惑する。
タイトル作の「きれぎれ」は、幻惑されつつも、どこか魅力があり、もう一度じっくり読んだ方が良いかも・・・なんて、個人的に思ったりした。
「人生の聖」は、もう何が何だか・・・(笑
場面がバンバン切り替わり、よく分からない描写や情景がでてくるので、ついていくのがやっとだった。
もう、町田康の本は10冊以上は読んだが、この芥川賞受賞作の「きれぎれ」は、最も不可思議な一作だったかも。
たとえば、この小説のあらすじがまったく違ったものだったら、野間文芸新人賞を受賞できなかっただろうか?菊池も吉田のおばはんもチャアミイも桜井も上田もでてこなかったなら駄作に終わっただろうか? あらすじは突拍子もなく、キャラクターは濃厚の極みだが、町田康の小説の最大の魅力はもう少し根本的だ。解説にもあるように太宰治を思わせる退廃的な生き方だが、その生命力の強さは常人の比ではない。あらゆるものに反発を抱きながら、それを受け入れ、酔っ払い、また明日が来る。なぜこの小説を読んで、生きる力が湧くのか?これぞジャパニーズパンク。
自選集3部作の完結編です。
この自選集は装丁とタイトルがきっかけで買い始めたのですが、完結編もあいかわらず素敵です。
そして何が何でも読んでおきたいのは巻末付録として載っている父娘インタビューでしょう!
自選集だからと読まないでいる方にも是非コレは読んでみてほしいと思います!
山本直樹さんの作品からのイメージとは別の姿が見えてきてとても興味深いです。そうですよね、山本直樹さんも人の親ですよね(笑)私自身が娘さんと年齢が近いこともあり、特に娘さんの感覚に共感する部分があって変な感覚でした。
年をとると、貧乳しか描かなかった作家も巨乳を描くようになる、という説がありますが「きさくなあのこ」はそんなに巨乳じゃないと思います。
|