くも膜下出血って何?という全く情報がわからない人におすすめ。 病気のしくみ、発症時、手術の種類、経過、予防法など 幅広い知識が、豊富な図やチャートで、親切なパンフレットのように、 とてもわかりやすく解説されています。 基本的な情報なら、今はネットを検索すれば拾えますが、 一冊に時系列で、きれいに解りやすく豊富な図で整理されているので、 どんな病気かとりあえず知りたい時便利で安心感があります。 また、ネットと違って思いのほか便利だったのは、 「人に説明する時」この本の図など、重要な部分を ぱっぱと見せれば、お年寄りやお子さんでも解りやすく書いてあるので便利です。 説明はもちろん、回し読みもしやすいです。 近しい人が倒れた時や、自分にその可能性がある時など、 家族や親せきなども含めて、ざっと読んでおくのによいかもしれません。 身うちが倒れた時は、入院中ずっと病室に置いておいて、 お見舞いの人にも説明しやすかったです。 ひとつ注意は、この本は「脳出血」と「くも膜下出血」について書かれているので 両方に言えることも多いのでしかたないですが、 途中、あわてて拾い読みすると、どっちの事??となる部分がちょこっとあります。 でも、脳の病気の種類や、民間での呼び方やその分類などの 基本的な解説も、序盤にしっかり書いてあります。 回し読みや、拾い読みする人には、そのことを伝えると良いです。
僕は、信号無視の車に轢かれるという交通事故で、身体障害者の高次脳機能障害者になってしまいました。
おまけに事故の目撃者がいないので、加害者側は執行猶予で、今もまた運転しています。
これ以上、僕みたいにこんなに辛い思いをする人を増やしたくないから、
いろいろ頑張っていますが、そんなことはだれにでも、起こり得ることです。
でも、行政も含めて、みんなで支えあって生きていくことが大切だってことが、ユーモアたっぷりに描かれています。
僕は第1弾からのファンですが、実は第2弾に登場してま〜す(笑)。
でも、冗談はさておき、事故でなくとも、誰にでも起こり得ます。
実際、「高次脳機能障害」は、早くリハビリを開始したほうが回復もうまく進みますが、
お医者さんであっても、「高次脳機能障害」という言葉を知らない人もいっぱいいます。
だから、みんなが「高次脳機能障害」を何となくでもいいんです。
早く、コウジさん(このコミックでは、「高次脳機能障害者」の主人公をコウジさんと呼んでいます)を見つけて
早くリハビリをさせてあげてください。
僕は、事故後、お医者さんと家族が、「このひとは高次脳機能障害かも!」って早く対応してくれたので、
意識が回復したころは、「高次脳機能障害」に力を入れてる病院に転院することが決まってて
現在もリハビリに専念して、ここまでレビューできるようになりました。
だから、誰にでも起こり得ることですから、どんどんみんなに知らせてあげましょう。
そんな重い気持ちがなくても楽しく読めますよ。
「脳卒中の中でも、近年増加傾向にあるのがくも膜下出血だ。脳梗塞や脳出血が中高年や高齢者に発症することが多いのに対し、くも膜下出血は30代、40代の働き盛りにも容赦なく襲いかかる。原因となる脳動脈瘤は破裂するまでほとんど無症状のため、この病魔に襲われた人の約半数は、心の準備もできないまま激しい頭痛とともに突然の死を迎える。 くも膜下出血のメカニズム、発症を招く危険因子や環境、最新の治療など、常識として知っておきたい知識を脳神経外科医の権威が解説する。」 くも膜下出血の統計データ、危険因子(喫煙1.9倍、高血圧2.8倍、過度の飲酒(日本酒で1合以上)4.9倍。)、起こる時期(月曜、朝と夕方、台風の前後)、手術(破裂脳動脈瘤の手術)、予防手術(未破裂脳動脈瘤の手術)、病院一覧など、盛りだくさんの内容です。 「肥満度はくも膜下出血と逆相関しており、痩せた高血圧の人、痩せた喫煙者では、くも膜下出血の危険度が増大した報告されています。」 「くも膜下出血のほとんどの場合、前触れともいえる激しい頭痛(警告頭痛)が起こります。警告頭痛がなぜ大事かというと、警告頭痛の段階で治療が行われれば、後遺症もなく社会復帰できたかもしれないという推測が成り立ちます。」 一方、脳血管が詰まる脳梗塞についても書かれており、コレステロール低下剤のスタチンの有用性も書かれてあった。 そこでスタチンを調べてみると、スタチンが動脈瘤の安定化に寄与するという文献がみつかった。 これは未破裂脳動脈瘤を持つものにとっては、かすかな光である。 私は、未破裂脳動脈瘤ですので、最初、この本を買おうとは思いませんでしたが、くも膜下出血の主原因である未破裂脳動脈瘤の方にも十分にお奨めです。2011年現在、データは新しく、ネット上で拾えるデータはひととおりそろっており、かつ、体系立てて書いてあります。
高次脳機能という難しいテーマを用語の説明など基礎的な部分から日常生活における対応などを広く書かれており参考になりました。
兄が脳梗塞発症後、3年ぐらい経ってから、高次脳機能障害が強くなりました。
最初、認知症?と思い調べましたが、どうも高次脳機能障害だと実感しました。
これは分かりやすく家族の不安を和らがせてくれる本だと思います。
また、普通に見えても高次脳機能障害な方がいるのだと初めて知りました。
とても分かりやすく、勉強になる本です。
高次脳機能障害を知りたい方には良いと思います。
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