今敏監督がお亡くなりになってちょうど1年めの8月24日に、今まで待ち望んでいたこの作品のBD-Boxがリリースされるのは、人生の幕を美しく華々しく引いてしまった監督のカーテンコールのようでもあり、タイミングを考えつくしてこの世に残した置き土産のようでもあり、また熱いものが胸に込み上げてきます。
あらかじめ用意されたお別れの挨拶を公式ブログでアップロードする前、今監督がツイッターに残した生前最後の言葉は、古さや古い価値観への憧れに関するものでした。自分は、偶然今監督が亡くなる数日前に今監督が呟いていらっしゃることを知ってフォローしていたのですが、遺言とは別に「古さ」に言及してブツ切りのように遺されたこの言葉はそれ以来ずっと気にかかっています。過ぎ去ってしまったもの、遠い昔に置き忘れてしまったもの、そういう過去にとらわれていては人間は前に進めないと良く言われていますが、今監督は本作品で、少年バット事件を追跡しているうちに自身の過去の迷路に迷い込んでしまった猪狩刑事に仮託して、それでもその過去にも「自分はいた」のであり、自分の過去を否定し捨て去ることは出来ないということを、ひょっとしたら語りたかったのはないかと、ツイッターの最後の言葉からはそんなことを考えさせられました。過去の肯定、自分が自分であることを受け入れること、それが今監督の『パーフェクト ブルー』から遺作の『パプリカ』を越えて、最後のご挨拶に至るまで一貫して送られていたメッセージだったような気がします。本作品は、たぶんそのメッセージをテレビアニメという形で多彩な人物に仮託して描いているわけですが、その底に据えられたメッセージはさまざまなギミックを施した『パプリカ』や『東京ゴッドファーザーズ』よりもストレートに訴えられているように感じられました。
今年の夏は、回顧展や東京国立近代美術館フィルムセンターで『パーフェクト ブルー』が上映されるなど、一周忌に相応しい盛り上がりを見せています。でも、できればもうひと押しして今監督が死の直前まで情熱を注いでいた『夢みる機械』も何とか日の目を見てほしいものです。未完成でも良いから、今監督の最後の情熱、最後の足跡を見ておきたいというのは、ファンの勝手なわがままかも知れませんが、いつか今監督の正真正銘の最後の作品が見られる日が来ることを願っています。
最初から見ると『何だコレは?』の連続ですが、後々『そういうことか〜…‥』の連続です。ただ、『そういうことか〜』のあとには『へぇ〜、面白いじゃん』という言葉が必ずついてきます。(あくまでも個人的感想ではありますが) 今の時代、これからの時代にこそ価値ある作品ですね。若干、ジブリシリーズの雰囲気ではありますが違います。ユニーク且つ、出てくる登場人(動)物とキャラクターの細かい動きだけじゃなくこの作品の世界観がもつ独特の淡い空気感みたいなものにもこだわりが見えます。毎回30分枠で万勉なく見せつけるその世界観、一話一話を本当に大切にしている作品だなって思えます。
毎回毎回、おっかしくって笑えるこの作品。『ウ〜ン〜チっ!』 でも、最初から見なくちゃ話がわからないのでまずは是非この1巻目から。ハマるかハマらないかはあなた次第。 私はお薦めします。
本編のみを楽しみたい方にはこちらの低価格版をお薦め致します。これだけでも十分に楽しめます。
知る人ぞ知る名作アニメです。
個人的にはSFアニメの金字塔と言っても過言ではないと思います。
スタッフの面々からも分かる通り
作画シナリオ音楽など総合的に大満足でとても素晴らしいです。
作画が回によって変わるのは受け付けない方もいると思いますが
それは監督の意向でもあり
どのキャラクターも生き生きとしていて個人的にはとても楽しめました。
そしてぬるぬる動くことで定評のりょーちもさんの戦闘シーンは
何度見ても圧巻の一言です。
心に訴えかけてくるものがあります。
とにかく見たことない方はこの機会にぜひ見てほしいです。
この作品の良さは文章では伝えることができません。
待ち望んだblu-ray BOX化ありがとうございます。
サントラなど特典も満載で感激です。
「この曲のためにアルバムを買ってもいい」と思える曲が4曲もあったので、
迷わず即買いしました。(3、6、7、8曲目)
楽曲としても優れていて、なおかつ劇伴(あるいは主題歌)としても優れている。
そういう曲が集まった、非常に良心的なアルバムです。
曲だけ聴いたらスケールや雰囲気が測れない部分が少なからずあるので、
それぞれアニメや映画を見ることを強くお勧めします。
傑作ですが、全6枚であわせて35000というのは、普通に出せる額ではないと思います。 イギリス盤(Paranoia Agent Complete Collection B004HARL4C)は20ポンドほどで全話セットが買えますので、イギリスのアマなどを参照してみてはどうでしょうか。
リージョンが同じでもテレビではリージョンフリーのプレーヤーがなければ見られませんが、PCでは問題なく見られます。 もちろん日本語音声付きで、英語字幕は消すことが出来ます。 最終3話の、監督らによるオーディオコメンタリーも入っています。
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