夏樹さんの作品ですので、サブタイトルがなければミステリーだと思ってしまうけど、ある意味ミステリーかもしれません。
いくつかの病院・先生に診てもらい、一般に腰痛にいいと言われることを全部試しても改善されず、原因はご本人が最後まで信じがたかったものだったのですから。
本書は日本の近代裁判が始まってから現在に至るまでの事件の中で、主要な事件を選んで判決には表れない事実、背景を記述することによって「物語」として成立させている。裁判における判決は法律を適用する上で必要な事実のみが記述されるので、時か経つにつれ「物語」を失いがちになる。本書はこのような事件を掘り起こし「物語」としての意味を持たせる。法律を知らない者が主たる対象となっているが、判例を丹念に読み込んでいるため専門家にも読みごたえのある内容となっている。
春にエアロバイクを買って、やるついでにたまたまTVをつけたところやってたのがこのドラマでした。 で、これがまた面白くてすっかりハマってしまいました。 第3話から観たので第1話と第2話が観たくてDVDを買ったという次第です。 やはり、人間の業の部分を扱うドラマは観ごたえがあって面白いです。
私は最近の芸能人のことはよく知らないのですが、主演の女優さんはCMでよくみかけていたので 顔くらいは知っていた程度。 若いのに二役を見事に演じきっていて素晴らしいのひと言。切り替えが大変だったのは想像に難しくありません。 大したもんです。若手の成長株なのでしょう。
刑事役の役者さんも、言葉じゃなく表情で表現したいことが伝わってくるこれまた素晴らしい役者さんでした。 人間って、感極まったときとか複雑な思いが頭の中を巡るときは言葉にならずに何とも言えない表情になるものですよね。
脇を固める役者さんたちも個性派の名優ぞろいで大変素晴らしい作品だと思いました。
学会の為に、パリ郊外のホテルに滞在中の大学助教授 大湖浩平は、嵐による停電の最中に、お互いの顔も見えないまま、翻訳家鮫島史子と情交を交わし、交換殺人の約束をする。
浩平が、殺人を依頼した相手は、二十人近くもの子供が癌に掛かったとされている発癌性のある毒物を含んだ菓子を製造した菓子メーカーと結託して調査結果を偽って報告した同じ大学の教授、やがて彼は毒物を混ぜた紅茶によって殺害される。
きっちりとサスペンスで、どんでん返しもあり、ラブロマンスの要素も疎かになっていない、見事です。
本作品は89年のフランス犯罪小説大賞(ロマン・アバンチュール賞)受賞作です。
伊阪幸太郎さんの傑作選を読めるのは嬉しいです。 しかし、あまりにも解説が短すぎる。あの解説ならば、ない方がいいです!!
それぞれの短編への想いがもっと伝わって来たらいいのになぁ。
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