向山さんのチェロは深い森の音がします。 聴いている瞬間は、人間界の嫌なことを忘れてしまう、 駆け引き、損得のない、命を与えられている原点に立ち返ることができます。
チェロの向山佳絵子とピアノの仲道郁代による女性デュオのアルバムです。 冒頭のコダーイの「ソナチナ」を聴いていきなり驚きました。骨太ですし、とてもダイナミックレンジが広く、卓越したアンサンブルだと瞬時に思いました。コダーイは難曲でしょうが、そんなことを微塵も感じさせない演奏です。 サン=サーンスの「白鳥」も堂々としています。馴染みのありすぎる有名曲ですが、丁寧に美しい音色を伴ってたっぷりと弾く二人の息もぴったりでした。
「わが母の教え給いし歌」も良かったです。まるでコントラバスのような深い音色や、歌うかのような温かい中音域の響きを伴った部分、そしてヴァイオリンのように輝かしい箇所と表現力のある演奏を繰り広げた向山佳絵子の技術に感服しました。
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」の深い哀しみを秘めたような暗い音色のチェロがいいですね。仲道もそれに呼応するかのようなピアノで包みこんでいます。多くの人に聴いてほしい名演奏だと思いました。
ブロッホの「祈り」、ヴィラ=ロボスの「黒い白鳥の歌」、ペルトの「鏡の中の鏡」、と20世紀の作曲家の作品から選曲されています。どれも初めて聴きましたがいいですね。 このように馴染みの少ないチェロとピアノの曲ですが、かくも立派で美しい演奏を伴って世に出してもらえば、皆関心を持つと思います。
ソニーレーベルの有名所をずらりと並べた楽曲集。
グレン・グールド、五嶋みどり、宮本文昭、ヨー・ヨー・マ、ワルター、クライバーと聞けばそのヴァリューが読み取れる。
聴かせ所が上手に織り込まれた上に、もっと聞きたくなるような仕掛けがあるようだ。
のだめカンタービレで大きく注目された音楽を、より身近にしてもらえるような選曲。
ベストと呼ぶにふさわしい、また全曲聴いてみたいと思わせるだけの、力のこもった盛り合わせです。
名曲のクライマックスだけ欲しい人、カタログ的に名盤を鳴らしたい人には言う事なし。
指揮者やオケ、ソリストのファンを拡げるベスト版です。Afternoon TeaのBGMには最適。
なじみのある良い曲が、一流の演奏者が奏でているのでお得な一枚。夜のくつろぎタイムや、食事中に聞いています。バッハの曲はシリーズで買うと長いのですが、これはバラエティーに富んでいるので飽きさせません。でも全体として選曲に統一感があるので聞いてて心地よいのがいいです。これを聞いてから、結局グールドの他のバッハや、吉野直子さんのハープを買いました。バッハが大好きな人も、初心者にもオススメです。
妊娠5ヶ月に入り、胎教に良い音楽を探してました。このCDは、2枚組だし、クラシック、ピアノ、オルゴールと豊富で、一度は耳にしたことのある曲ばかりだったのでとてもお得感があります。いまは、家事、インターネットのときなど、暇をみつけてはきいています。赤ちゃんが産まれてからも、子守唄として活用できそうです!
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