異世界の普段を描いたような作品、複数でみると萎えて見る気をなくすと思う。
ただある意味、理解できない人間の心の奥の怖さを表現してるとも思う。
でもやっぱり安っぽい
まずはじめに、このレビューは7巻まで読んでいることを前提に 書いていますので、ご注意ください
さて、8巻の中心は波佐間勝一です 彼の抱える事情、天ヶ崎家との関係などがついに語られます そのため、話は山上桔梗院側のものも多く、三島、凪原といった 天栗浜側の人物はあまり出番がありません 筋肉も少なめです
そんな8巻の最大の見所はなんと言っても波佐間vs幸宏の 階段レースです。 初めて天栗浜を離れ、山上校内で行われます 6、7巻と控えめだった階段レースですが、 今回はボリュームたっぷりで、手に汗握る展開です 久しぶりに読んでいて興奮しました
7巻まで読んだ方ならば、絶対に楽しめる内容だと思います 買って損をする、ということはまずないと思います
最後に、レビュータイトルにもした「Who do you choose?」 このシーン、ポイント高いです
まず宮部作品の大作「理由」を映画化した大林監督の挑戦意欲とディテールにこだわった
スタッフ、そしてノーメイクで登場した俳優の皆さんに心より敬意を表します。
その上で、以下、個人的な感想を述べさせて頂きます。
「ディテールに神は宿る」とはその通りだと思うが、良い作品は削り込んで創られるとも思う。
実際、メイキングで大林監督自身が、「あまり解り過ぎると理屈になる。」と語っている。
大林スタイルが随所に織り込まれているが、それでも私としては、もっと削って欲しかった。
例えば、半数の人は感じたと思うが、最初の荒川の沿革と最後の幽霊の章はいらないと思う。
信子の涙が大切だと監督が語っているが、それであれば、最後交番に駆けて行く信子が、
「何で私が泣かなきゃならないの」というシーンで終わればイイじゃないかと感じる。
「殺人事件が結ぶ絆」という出演者全員の歌のアイディアも面白いがスパッと切って欲しい。
まあカットしないお陰で、ディテールにこだわって眺めると面白いこともあるので列挙します。
・107人のオールキャストより小さい扱いで、オスカー候補菊池百合子(凛子)が出てます。
・ノーメイクで競うと小林聡美が結構美人だと思いました。(失礼!まったくの私見です)
・綾子の赤ちゃんの名は「祐介」と台詞でありますが、よく見ると女の赤ちゃんです。
・この事件の映画化ということで劇中劇になりますが、これは「北京的西瓜」の変則技です。
・エンドロールの撮影協力で、さすがにマンション名は出てこないですね。
多部未華子のキャスティングについて不満がある方も散見されますが、私は多部さんで正解だと思います。美少女(私は可愛いと思います)ではないと思いますが、演技の邪魔をしない外見が彼女の魅力だと思います。 『格好いい男』が『可愛い女』とくっつくことだけを求める(認める?)方々は、恋愛の現実を知らないような気がします。 マンガ&アニメの爽子は確かに可愛く描かれていますが、これは少女マンガである以上仕方ないです。ただ、このお話の本筋は爽子の外見ではなく、素直さ、人への思いやり、そして並外れた不器用さを知った周りの人々が彼女に惹かれていくこと、そんな爽子に気持ちを届けたくなる風早くんとの恋の行方でしょう。 多部さんの爽子はそれを良く表現していて感激しました。何度も観たいから買います!
私は制作発表以来、ただ楽しみでネガティブな気持ちは微塵もありませんでした。待ちに待った大野智主演ドラマで3ヶ月間指折り数えて待ちました。
私も大野智という人物を知ったのは2年前ですが、私の中の彼のイメージは「どんなに過酷な状況下でも任された仕事は言い訳しないで冷静にきっちりやり遂げ、しかも周りの予想の何百倍もの結果を残す男」。世間の雑音や変なプライドに縛られずに自分の仕事に集中できる大野君だから絶対にやってくれると信じていました。あまりにも斬新な企画でどんなドラマになるか想像もつきませんでしたが、大野智は我々が予想もできない素晴らしい世界に連れて行ってくれることだけは確信していました。
そして結果は、本当にこのドラマで大野智の才能のまたもうひとつすごい引き出しを見せつけられました。怪物くんは大野君にしかできなかった役。メイキングを見て既に初回で子役が怪物くんを演じてるパターンを観ていた事を今さら思い出しました。大野君は「アイツがやった方がいいんじゃない?ずっと可愛いだろ」なんて言ってたけど、子役の子の方が良かったって思い続けていた視聴者なんていなかったのでは?
アイドルのドラマをリピ観するのは珍しくないかもしれませんが、「怪物くん」をリピした理由は単に大野君の可愛い顔を何度も観たいからではなかったと思います。確かに子供は大野君やキャストの愉快な演技を見るだけでも純粋に楽しめるけど、大人がこのドラマから得る物は、笑いであれ演技であれ教訓であれ、その人自身の価値観や心の状態が大きく左右すると思います。「見ぃ〜かけ〜じゃなくて〜♪」の主題歌のように、奇妙な外見の中に在る人の心を感じ取れるかどうかを大人も試される作品でもあります。老若男女、このドラマと純粋に触れあえた人は幸せなんだと思います。
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