(ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」という未完成曲が最初にあり、それを知ってゴダールが映画製作に乗り出したのか?、それとも、映画が最初に企画され、そこでレコーディングされることになったのがたまたま「悪魔を憐れむ歌」であったのか? その製作過程を私は詳しく知らないが、いずれにしても本作で取り上げられたのが“ロックそのものを象徴する”傑作である「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング風景であったことは、ひとつの奇跡であり大いなる喜びだ。)
作品は、単純にストーンズのレコーディング風景を追ったドキュメンタリーではない。
もしドキュメンタリーという言葉を使うとするなら、ストーンズが象徴する“ロック”と映像作家ゴダールが出会うことによって生まれた“ハプニング”を捉えたドキュメントであるというべきだろう。
廃車置場にたむろしてブルースや革命を語り、拉致した白人女性を射殺する黒人たち。
ドラッグや共産主義に言及しながら、どこかインテリのお遊びとも見える即興撮影に興じるひ弱な白人の若者。
エロ本の山に身を隠しながら、自らの思想を朗読し続けるネオナチ。
映像に関係なくバックで延々と朗読され続けるナンセンスな政治小説。
これら、ゴダールが“ロック”にインスパイアされ、当時の彼の左翼思想をともない創られたであろうイメージの数々。
そして、人間の裏側に潜むサタニズムとそのエネルギーを“ロック”の楽曲のなかに焼き付けんと、苛立ち苦悩するストーンズのレコーディング風景。
そのふたつが脈絡もなく交互に錯綜する“カオス”のドキュメント。
未完成をそのまま良しとして投げ出されたこの作品、人によって評価は分かれるところだろうが、60年代末期の“ロック”(そしてその象徴であるストーンズ)とヌーヴェルバーグのゴダールのエネルギーがぶつかって生み落とされた“ハプニングとカオスの記録”として、私には忘れがたい。
ストーンズに密着したM・スコセッシの新作がいよいよDVD化されるが、その前にJ・L・ゴダールによるストーンズとのコラボレーション・フィルムが再販。完全版と銘打たれたのは、従来のゴダール版に製作者が商業ベースを考慮して再編集した版が加えられたのが理由だが、監督の意向ならいざ知らず、特にペアリングする意味も感じられないし、ゴダールが激怒するのは当然だが、正直両者には一見しただけでは殆ど違いはない。むしろ、演出指導や"現実"への映画の係わり合いを語るゴダールの姿が見れるメイキングが貴重。
映画は、68年ロンドン、新作アルバム製作中のストーンズのレコーディング風景と黒人過激派ブラックパンサーらによるアジテーションと寸劇をシンクロさせ、楽曲と革命の成り立ちを追った伝説の作品。当時、ゴダールもM・ジャガーもブラックパンサーを熱烈に支持していた。
全編長回しの多用だが、名曲「悪魔を憐れむ歌」誕生までの軌跡が窺えるのが、ストーンズ・ファンには何より魅力だろうが、アンヌ・ヴィアゼムスキーが狂言回し的に何度となく登場し、壁や塀にスローガンを落書きしたり、マオ主義、ボリビア革命、「我が闘争」ら政治的テキストの引用に黒人解放運動の意味と経済的根拠らがインサートされる革命劇はどう映るのだろうか?
ライブでの躍動感とは打って変わってのミックの知的で静かな創作風景と後の自殺を予見する様な淋しげなB・ジョーンズが印象的。
それにしても、40年を経た今日でも色褪せないストーンズの神話的パートと、今日では虚しく忘却の彼方の如き革命劇のパート。68年から遠く離れて、とのフレーズを感じずにはいられないが、若い世代には、これもポップと映るのかも知れない。
カラー/16:9ビスタ 初めてだと思いますが、やっとこの画格になりました。 これは中国の映像技術の発展速度でしょう。
/各片面2層・3話収録 ということで、一枚が今までは4話だったのが、3話になって高画質化を狙っています。
(ハイビジョン対応、というか地デジ化でほとんどの人が強制的にこれになっているかもしれませんが、) ワイドテレビで見ている人は、上下の黒い余白、ならぬ余黒にやきもきさせられることなく楽しめるでしょう。
射雕英雄伝から比べても、CGの技術の進歩は比較になりません。 シリーズを最初からご覧になっていただければ、いかに今作の映像が素晴らしく進歩しているかがわかるでしょう。 問題は微塵もないと考えられます。
第3部であり、第2部の最後で出てきた射雕シリーズの一番の主人公郭靖の末娘、郭襄も 今作の冒頭にいるのですが、原作のみであり、このDVDには入っていないのが惜しいところでしょう。 こういう略し方を張紀中プロデューサはずっとしているので、驚きはしませんでしたが、残念であります。
郭靖の子孫を活躍させるわけではなく、郭襄の弟子だった張三豊が100まで生きるというちょっと強引な設定で (王朝の交代期を描く作家のため、100年程度続いた元の前と終わりを描くためには仕方なかった) ありますが、彼が今有名な太極拳の開祖と言われています。 長くなりましたが、今作の主役は、その人の一番最後期の弟子です。
好きな映画です。中国版(字幕なし)を持ってたのだが、わたしの語学力では物語がわからず、日本語字幕版を購入。ようやく物語を理解できた。物語を理解しなくてもクリストファー・ドイルの空気も撮影しているかのようなしっとり映像が好きなので観ているだけでも気持ちよかった。
私がジャー・パンファンさんを知ったのはNHKのトップランナーに出演されているのを見たのが最初でした。 なんとなく見ていただけだったんですが、演奏がはじまるとすぐにテレビにくぎずけになりました。 すごく優しくて心が澄みきるような凛とした音。 二胡という楽器は知ってはいましたが、特に興味を持つことなどなかったんですが、一瞬にしてジャー・パンファンのとりこになりました。 たくさんでているCDの中からこのCDを選びましたが、ほんとに良かったです! 特に私は睡蓮が好きですね。 中国の風景が頭に浮かぶようです。 それにお香がついていてとってもいい香りです。 ジャー・パンファンさんにはいつも癒されています。 癒しを求められている方にはおすすめのCDですね。
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