最近80年代のCDが増え、CDを購入するにも選ぶ眼力が必要になってきた。このCDはNONSTOP(最後のデッド・オア・ライブ除く)になってるが、REMIXはDJ BOSS(元横浜マハラジャDJ)が担当している。曲も個人的には満足はしているが、曲順はNONSTOPということで、盛り上がっていく曲順が、マハラジャでは当たり前だったのでチョット不満足(デッドオアライブもオリジナルで曲を繋げてほしかった)なにはともあれ、あの頃を懐かしむ、はじめて80年代のCDを購入するなら間違いなくおすすめしておきます。
いまや出版界で確実に一分野を占めるようになったDVD付きのMookです。私達の世代にとっては懐かしいんですが、オープニング・テーマに乗ってヒッチの線描の横顔が出てきます。続いてヒッチのとぼけたトークが入りますが、吹き替えの熊倉一雄の声が絶妙にマッチし、そして、本編が始まり、クロージングで再びヒッチが登場します。新・ヒッチコック劇場は、ヒッチコック劇場で評価の高かった物をカラーでリメイクしています。なお、ヒッチは死亡していましたが、オープニング、クロージングの部分は、カラー化されて登場しています。日本では、1998年TV東京でオン・エアーされましたが、本Mookでは、その内1〜3話を収録しています。
1 錯乱の白昼夢 精神を病み西海岸に移住してきた夫妻ですが、妻は気晴らしにダンス・スクールに出かけ、帰宅時暴漢に襲われます。警察で被害届を出しますが、軽くあしらわれ、車で帰宅しますが、途中車を横切った男が犯人だと妻が叫び始め・・・ 2 殺意の放課後 一種の狼少年ものですが、嘘の証言をしたばかりに・・ 3 真夜中の迷路 雑貨屋で強盗を働いたジェリーは、警官と打ち合いになり、自身も負傷しますが、相手の警官は死亡してしまいます。入院したジェリーは、看護師を上手く丸め込め脱出に成功しますが・・・この手の物をよく見聞している人には、大体予測はつきますが、何れもヒッチらしいサプライズ・エンディングが待ち受けています。いかにもヒッチ好みのストーリーで、それらしい演出がなされていますから、充分楽しめます。なお、ヒッチのライフストーリー、代表作、そして、フォロワー達の作品まで解説されていて、本文の方も充分楽しめるものになっています。
ハーマンと組む前の4人=ジョンウイリアムス、ディミトリティオムキン、フランツワックスマン、ロイウエッブたちが書いたフィルムスコアをコンピしたもの。さすがに音楽を心理的な振幅を変化させる重要なカギと考えるヒッチコックならではの音楽がならぶ。聞く者を『はめる』しかけを好むこの監督。音楽も相当に美しく、かつ個性的。 映画を見ていなくとも楽しめるサントラだ。. 10点中8点
ケイリー・クラント主演、ヒッチコック監督の大ヒットサスペンス。50年前の作品とは思えないほど高画質。また、音声もDolby TrueHD 5.1 (ジャケット表記、及びHP表記は誤り)で、飛行機、列車のシーンなどサラウンド感も適度にある。
特典は、メイキングはもちろん、ケイリー・グラント:名優の肖像まで入っており、とても充実。
北北西に進路を取れ 50TH ANNIVERSARY EDITION (2010/7/14)
Version: Japan (Warner/MGM)
VC-1 BD-50
Sound: DD 5.1 (English), DD 1.0 (Japanese), Dolby TrueHD 5.1 (English)
Subtilte: English, Japanese
Special Features: 脚本家アーネスト・レーマンによる音声解説/ミュージック・トラック/ケイリー・グラント:名優の肖像/ヒッチコック・スタイル/メイキング/不朽のラブ・サスペンス/スチール・コレクション/予告編集
[WBA-Y26438]
エイリアン、大脱走、西部劇などハリウッド英語を題材にそこに隠されている構造分析を行っている。このように映画を分析しながら観ることは大変だと思うが、ハリウッド映画には、フロンティア時代からの伝統とされている女性嫌悪が表現されており、そのもっとも顕著な例が一連のマイケルダグラスの映画というのは、非常に卓見である。
平穏な男性だけの社会(西部開拓時代のフロンティア)に女性が出現する。その性的に貴重な生活財をめぐって、男性の中に紛争がおき、もっとも欲望が強く、ずるがしこい男性(不良)が女性を凋落するが、女性はその男性に捨てられ、遺棄される。残された男性はもとも平穏なホモセクシュアルな状況に戻る。
この図式に西部劇や一連のロマンスコメディを分析しているのは、おもしろい。このような伝統は女性は貴重な生活財であった西部フロンティア時代からの伝統であり、このような女性上位を排除したいという願いから、女性嫌悪をモチーフにしたハリウッド映画が続くというのも、おもしろい見方だと思う。
それぞれの国は社会の成り立ちから、映画などのエンターティメントに要求される期待されたストーリーに、その成り立ちから必要とされる心地よさが含まれるのであろう。この構造を分析は非常に面白い。他の国の同様のエンターティメント(例えば、インド映画や京劇などを同じ手法で分析すると、国家、社会に成立過程から来る、それぞれ筋書きのミソや仕掛けにそれぞれの出自が現れて面白いかもしれない。
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