昭和を代表する作詞家・阿久悠の歌詞をほめたたえるのではなく、歌手や曲から全く切り離した「歌詞」そのものを分析する面白い切り口の力作。今まで地方紙の書評に何度か取り上げられていた本。
本書の総論は、Jポップ以前、昭和の歌謡曲、流行曲の歌詞論等で興味深い。
作詞家・阿久悠の人物論では「スター誕生」で誕生した新人たちの歌のほとんどを手掛けながらも、「百恵」の歌の歌詞だけ書かなかった事、作詞家としての転換期などが書かれている。
阿久悠の最大のコンプレックスが「ひばり」であり、「ひばり」を乗り越えるために「ひばり」とは全く異なる路線の歌の歌詞を書いていても、いつかは「ひばり」に歌を提供したいという願望が実現しなかった事、皮肉な事に「ひばり」の代表曲を秋元康にあっさりと作られてしまった件が面白い。このあたりは、参考文献からの引用も多いようだが、著者自身による解釈、分析も交えている。
特に、阿久悠作「時代おくれ」と秋元康作「川の流れのように」の分析には、深く考えさせられるものがあった。
各論において、阿久悠がつくった歌詞の個々を分析していくのだが、取り上げた全曲の歌詞が載っていない。
レコード・ジャケットの写真を載せるスペースがあるのだから、全ての歌詞を載せた方が分かりやすかったと思う。
取り上げて分析されていた歌詞は
「津軽海峡冬景色」「せんせい」「北の宿から」「舟唄」「雨の慕情「居酒屋」「嫁に来ないか」「ざんげの値打もない」「どうにもとまらない」「ペッパー警部」「勝手にしやがれ」「時のすぎゆくままに」「ジョニィへの伝言」「居酒屋」「五番街のマリーへ」「青春時代」「狼なんか怖くない」「熱き心に」etc
どの曲も私にとっては「歌詞だけを切り離して分析する」事は至難の業で、歌のタイトルを目にしただけで、イントロ、メロディー、歌っている歌手の声・表情・衣装・思い出までが蘇ってきてしまう。
歌詞だけを一字一句とりあげて細かく分析していく事は、悪くいえば、揚げ足取り、難癖、いちゃもんになりかねない。
各論を読み始めた当初は、斜にかまえて読んだというのが本音だが、本書における分析は読みこんでいくうちに、まっとうな分析で、真面目な歌詞論であることに気付いた。
補論として、「阿久悠には書けない歌詞 プレイバックpart2」「阿久悠のようには書けない歌詞 キセキ」が面白い。
欲を言えば、同じ昭和を代表する作詞家で最大のライバル、なかにし礼や松本隆の歌詞との比較論があればよかったと思う。
その点と 新刊の価格設定を減点して、辛口の総合★3・5にとどめた。
巻末は「阿久悠代表作一覧」が掲載されている。
あまり興味がなかったアンジェラでしたが、
ふっとしたきっかけで買ってしまったこのCD。
タイミングだったんですね。
かなり私の心に共鳴しまして、しばらく泣きっぱなしの日々。
そして音楽っていいなぁ〜と、再確認させられる作品でした。
自分も変化していくなかで、音楽の好みも変わっていって
新たな自分を感じ、成長している自分を嬉しく思える作品でした。
友達にもホワイトをプレゼントして、前作品を2枚も買ってしまった。
つい最近、BSでコンサートが放映されているのを見てすごく素敵だと思い購入しましたが、CDの歌声はあまりに若すぎて別人かと思うほどでした。
悪くは全然ないですけど、今度は最近の歌声を収めた物が欲しいです。
まだ収録曲が掲載されていないようなので、一応紹介します。 01. キャンドル 02. i really want to understand you 03. Ring my bell 04. How? 05. ねえ 06. Life's like a love song 07. fast car 08. 津軽海峡・冬景色 09. マーブル色の日 10. モノクロレター 11. i can fly 12. My Sweet Darlin' 13. ビルを見下ろす屋上で 14. 手と涙 が入っているそうです。ヤイコのライブを体験した事がある方はわかると思いますが、本当にヤイコのライブはクオリティが高く、毎回毎回感動します。そんな彼女が日本人3人目となるMTVに出演した時の映像がついにDVD化!!。しかも収録曲はいずれも良い選曲ぞろいで私の中では即買い決定です。それに『津軽海峡・冬景色』って!!どんな風に表現してくれているのかが楽しみです。曲的には全体的にじっくり聴かせてくれる曲が入っています。シングル曲があまり入っていないと感じる方もいると思いますが、そこを基準には考えない方がよいと個人的には思います。
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